セブン-イレブン、自動運転トラックによる新たな輸送実証をスタート!
株式会社セブン-イレブン・ジャパン、三井物産流通グループ株式会社、株式会社T2の3社は、業界初となる自動運転トラックを用いた物流実証を、関東と関西間の高速道路で展開することを発表しました。この取り組みはセブン-イレブンの商品を、最新の技術を駆使して高効率で運ぼうとする試みです。
自動運転技術の導入背景
社会全体でドライバー不足が深刻な問題となる中、長距離輸送における安定した供給力の確保は非常に重要です。このような状況に対応すべく、3社はセブン-イレブンで人気のプライベートブランド「セブンプレミアム」を対象にした実証試験を実施します。特に2027年度にはレベル4の自動運転トラックによる幹線輸送のサービスを開始することを視野に入れています。
実証試験の概要
この実証は、2015年12月から2026年4月にかけて3回にわたり行われます。具体的な輸送区間としては、埼玉県新座市のMRG埼玉第二センターから兵庫県尼崎市のMRG関西センターまでの高速道路の一部が用いられます。今回使用されるのは、7月に商用運行を開始したレベル2の自動運転トラックです。
役割分担
- - セブン-イレブン: 実証テーマの設定および商品提供
- - 三井物産流通グループ (MRG): 物流拠点の提供と運行管理
- - T2: 自動運転トラックの提供とデータ分析
環境への配慮
自動運転技術を取り入れるだけでなく、環境にも配慮しています。実証では、地域で回収した使用済み食用油をもとにしたバイオ燃料を試験的に導入し、CO₂の排出削減にも寄与することを目指します。また、T2は自動運転トラックの特性を考慮し、B5軽油などの給油スポットを設置することで、より環境に優しい輸送体制を実現しようとしています。
まとめ
セブン-イレブン、MRG、T2の3社が共同で進めるこの実証試験は、自動運転トラックを用いた新しい物流の可能性を模索する重要なステップです。今後、効率化と環境対応を両立させた持続可能な物流システムの実現が期待されています。自動運転技術の進化が、物流業界だけでなく、私たちの生活にもどのように影響を与えるのか、大いに注目されます。