熊本市の新しい知財戦略「ちざまるプロジェクト」の概要
熊本市(市長:大西一史)は、2025年4月8日に特許庁から知財重点支援エリアに選定され、現在「ちざまるプロジェクト」という地域創出事業を立ち上げています。このプロジェクトは、熊本市内の中小企業やスタートアップが持つ技術やデザイン、ブランドといった知的財産(知財)を活かし、企業の「稼ぐ力」を高めることを目指しています。
知財の専門家が「事業プロデューサー」として地域の支援機関と協力し、プロデューサーチームを組織。潜在的な成長が期待される企業に対しては、課題解決から事業の成長までを手厚く支援する「伴走支援」を提供します。このように、企業をサポートするだけでなく、地域全体の知財活用を促進する「知財エコシステム」の構築にも力を注いでいます。
「ちざまるトーク vol.1」について
その中で、プロジェクトの第2回研修会として「ちざまるトーク vol.1」が開催されます。講師として、支援先企業の株式会社RITAマーケティングパートナーズの代表取締役社長、倉崎氏をお迎えし、全ての興味を持つ方々が参加できるイベントとなる予定です。
- - 開催日時: 2025年12月25日(木)12:00 - 13:00
- - 会場: XOSS POINT(熊本県熊本市西区春日1丁目14-1くまもと森都心プラザ2階)
- - 申込方法: 参加フォームからお申し込みください。
伴走支援の取組状況
プロジェクトの初年度には、スタートアップ枠として4社、中小企業枠として1社の合計5社に対してプロデューサーチームが組成され、伴走支援が行われています。
スタートアップ企業の紹介
1.
シタテル株式会社
衣服生産プロセスのデジタル化を進め、業務の管理や生産体制の強化を支援しています。
2.
株式会社CAST
新しい技術を活用した超音波センサーの製品シリーズを展開し、モニタリングシステムを提供。
3.
エシカルプロダクツ株式会社
プラントベースフードの生産・売買を手がけており、健康志向の消費者に応えています。
4.
株式会社Uromics
血液や尿を用いた健康診断の新たな技術を開発し、利便性を高める製品を展開中です。
中小企業の紹介
5.
株式会社RITAマーケティングパートナーズ
ECサイトの運営支援やマーケティング施策の提案など、広範な支援を行っている企業です。
支援機関同士の連携強化
プロジェクトでは、専門機関同士の連携をさらに強化するための施策も展開しています。
- - 地域連携会議や研修会を定期的に開催し、支援機関の相互理解を深める活動に努めてきました。
- - 同時に、知財エコシステムの形成に向けての意見交換も行っています。
今後の予定
今後のスケジュールも決定しており、定期的な支援検討会や研修会が行われる予定です。詳細は参加フォームにてご確認ください。これにより、熊本市内の企業が持つ知的財産を最大限に活用し、経済的な発展を促進することを目指しています。
事業プロデューサーのメッセージ
- - 小木 智彦氏: 「熊本市は知財の意識が高い地域です。このプロジェクトが、熊本全体、さらには九州全体に広がることを願っています。」
- - 坪内 寛氏: 「支援機関同士の強い連携を通じて、地域企業の成長を後押ししたいです。」
- - 小林 誠氏: 「新たな視点を持ち込み、地域のために知財経営の支援をしていきます。」
このプロジェクトを通じて、熊本市の地域経済がさらに活性化することを期待しています。