八代市が介護DX推進に向けたモデル地域づくり事業を開始

八代市が目指す未来の介護

最近、熊本県八代市が「ケアプランデータ連携システム利用促進モデル地域づくり事業」に採択されたという朗報が届きました。この事業は、介護現場の生産性向上や業務改善をサポートするものであり、株式会社善光総合研究所（善光総研）が担うこととなります。

ケアプランデータ連携システムとは？

このシステムは、公益社団法人国民健康保険中央会が運営しており、介護事業所が各利用者のケアプランを効率的に管理できるように支援するものです。今回の事業は、八代市内のすべての介護事業所でシステムの導入と活用を進めることを目的としています。これにより、生産性を高め、働く環境を改善し、優秀な人材を引き留めることを目指しています。

モデル地域での具体的な取り組み

八代市内の2つの地域、すなわち代陽・八代地域と高田・金剛地域において、計30の介護事業所に対してシステム導入を支援します。また、導入後は、タイムスタディ調査を行い、得られたデータをもとに好事例集を作成します。この情報を基に他の事業所にも普及させることで、地域全体での協力体制を強化していく方針です。

善光総研の役割と展望

善光総研はこれまで全国各地で介護DXを推進してきた経験を背景に、八代市のサポートを行います。2025年度には、全国の30地域で1,000以上の事業所に対するシステム導入支援を実施し、地域の実情に応じた柔軟な応援体制を整えます。今後も自治体や介護現場と緊密に連携し、全国への展開を視野に入れた取り組みを進めていきます。

善光総研の理念と取り組み

善光総研は、「オペレーションの模範となること」と「業界の未来を担う先導者になること」を掲げています。これまでの経験を通じて得たノウハウを広く普及させ、持続可能な介護サービスの実現に取り組んでいます。特に最近では厚生労働省が推進する在宅領域のデジタル化にも積極的に関与しており、ケアプランデータ連携システムの導入に参加しています。