阿蘇山麓の宿泊施設がリニューアルオープン！南阿蘇の未来を感じるSHIJIN

阿蘇山麓の宿泊施設が新たに誕生！

熊本県阿蘇郡南阿蘇村に位置する宿泊施設『SHIJIN（シジン）南阿蘇』が2025年9月にリニューアルオープンしました。この新しい宿は、地域の魅力と文化を大切に受け継ぎながら、持続可能な観光事業に取り組んでいます。

宿泊事業の承継と地域活性化の試み

この施設は、旧「ペンションジクウ舎」を承継したもので、長年地域に愛されてきた宿泊先の思いを引き継ぐ形でスタートしました。背景には、経営者のライフステージの変化や年齢に伴う宿の手放しがあり、地域振興を目指す合同会社アソウトが新たなオーナーとなりました。

アソウトは、地域づくりと空き家の活用を進める企業であり、既に宿泊施設の運営を行っています。本プロジェクトは、地域の観光資源を継承し、新しい形で発信するモデルケースも目指しています。支援機関や行政連携のもと、未来に向けての取り組みが進んでいるのです。

四神相応の思想を宿名に込めて

新しい施設名「SHIJIN」は、前オーナーの小西氏の教えに基づくもので、阿蘇地域の理想的な地形である四神相応を体現しています。これにより、北には阿蘇五岳、南には田園が広がる、美しい自然環境を強調しています。また、ロゴには季節ごとに変わる阿蘇の景色がデザインされており、地域への愛情を感じさせます。

多彩なヴィラ形式の宿泊体験

『SHIJIN 南阿蘇』の魅力は、全5棟の独立したヴィラ形式にあります。各客室は地域の自然や季節感を反映した名前がつけられており、個々の客室が持つ特性を生かしてリノベーションが行われました。

- 1号棟：湧水（Yūsui）

新鮮な水をテーマにした洋室で、心地よいグリーンが広がる空間です。

- 2号棟：六花（Rikka）

落ち着いた和室スタイルの客室、静寂な時間を楽しめる冬の部屋です。

- 3号棟：萌黄（Moegi）

ペット同伴可能な春の部屋で、新緑の力強さを感じます。キッチンも完備。

- 4号棟：草丘（Soukyu）

夏の部屋は、草原と青空をイメージした開放的な和室。

- 5号棟：花穂（Kasui）

秋の客室で、料理を楽しめる1LDK。大きな窓から光と影のコントラストが楽しめます。

それぞれの客室からは南阿蘇の美しい自然を感じられ、プライベートな空間を提供することに重きが置かれています。さらに、ペット同伴可のドッグランも設置され、旅行ニーズに幅広く対応。

地域との連携と未来の展望

引き継がれた宿は、地域の資源と文化を次世代につなげる試みの一環です。代表の石垣氏は「この場所ならではの四季の景色や静かな時間を提供し、訪れる方々に心に残る体験を提供したい」と語ります。宿泊者には心温まる時間の保証を目指し、また戻って来たいと思わせるような魅力的な宿にする考えを持っています。

これからのSHIJIN南阿蘇が、どのように地域の活性化と持続可能な観光に寄与していくのか、その成果に期待が寄せられます。皆さんもぜひ、この新しい宿での癒しのひとときを体感してみてはいかがでしょうか。