南小国町で進む防災士育成プロジェクト
熊本県阿蘇郡南小国町では、観光地域を育む株式会社SMO南小国が中心となり、地域全体での防災士育成プロジェクトが進行中です。この取り組みは、近年の観光客の増加に伴い、特に訪れる観光客の安全確保を目指すものです。
プロジェクトの背景
南小国町は、年間約140万人が訪れる人気観光地です。その中には、約10万人の外国人観光客も含まれており、日本語が話せない旅行者に対しての情報提供や避難誘導が必要です。しかし、観光地の防災の空白地帯が指摘されており、日帰り観光客が災害時に誰に守られるのかが問題視されています。このような課題解決を図るべく、2026年に70名の防災士を育成することが決定しました。
防災士育成の詳細
計画されている防災士養成研修は、2026年6月に2日間にわたり行われます。参加者には、観光業者や地域住民、消防団といった多様な立場の人々が含まれる予定です。このように幅広い参加者を募ることによって、地域全体での防災力向上を狙いとしています。
参加者は、阿蘇地方特有の災害への理解を深め、初動対応や観光客への避難誘導を行うスキルを習得します。特に、土地勘がない観光客に対しての対応力を高めることが推奨されています。このプロジェクトは、全国的にも珍しい地域全体で取り組む防災士の育成であり、観光危機管理の新たなモデルとなることが期待されています。
共同体の力
災害発生時、地域の事業者や住民同士の連携が重要です。このプロジェクトでは、平時から「共助」のネットワークを強化し、地域全体で支え合う体制を構築することが目指されています。具体的には、参加者同士が顔を合わせる機会を設け、相互理解を深めるワークショップや意見交換の場を設ける予定です。
今後の展開
防災士資格の取得はプロジェクトのゴールではなく、その後も継続的な活動が行われるようです。地域内の危険箇所の確認や避難経路の整備、情報共有体制の構築を進めていきます。観光事業者や地域機関とのさらなる連携を深め、観光客が安全に過ごせる環境づくりを推進することを目指しています。
担当者の考え
「南小国町に訪れる多くの観光客を守るために、地域全体が一丸となって取り組む必要がある。今後も防災士を育成し、観光危機管理体制を強化していきたい」と、プロジェクト代表は話しています。熊本地震から10年を迎える今、地域としての責任を果たし、安心して訪れることができる観光地を次世代に引き継いでいく準備が整っています。
会社概要
株式会社SMO南小国
- - 所在地: 熊本県阿蘇郡南小国町赤馬場1789-1
- - 代表者: 髙橋周二
- - 事業内容: 観光地域づくり法人の運営、観光振興事業、地域課題解決事業など
- - ウェブサイト