2025年濱口梧陵国際賞受賞者が決定し、授賞式を開催

2025年濱口梧陵国際賞の受賞者決定



このたび、津波と高潮に関する防災・減災活動で顕著な業績を上げた個人や団体を対象とする「濱口梧陵国際賞(国土交通大臣賞)」の受賞者が決定しました。2025年における受賞者には、日本から三村信男博士、イタリアからStefano Tinti博士が選ばれました。この賞は国際津波・沿岸防災技術啓発事業組織委員会によって2016年に創設され、沿岸地域の安全を確保するための技術や知識の普及を目的としています。

賞の由来

濱口梧陵氏は、19世紀の和歌山県で活動していた実業家で、地域の防災啓発に大きく貢献した人物です。1854年に発生した大地震と津波の際、彼は稲束に火を点けて村人を避難させるという英断を下しました。その後も私財を投じて防波堤の構築を進め、彼の業績のおかげで、広川町への大きな被害を防ぐことができました。彼の行動は現代においても津波防災の模範として評価されており、この賞の設立背景に深く関わっています。

授賞式と記念講演会


授賞式は、2025年11月11日(火)に東京都千代田区の海運クラブで行われます。授賞式は16時から開始され、本年度の「2025年濱口梧陵国際作文コンテスト」の入賞作品も同時に発表される予定です。また、17時からは両受賞者による記念講演会も実施されるため、津波防災や沿岸地域の安全対策に関心のある方は絶好の機会と言えるでしょう。

受賞者プロフィール


  • - 三村信男博士:茨城大学名誉教授として、津波防災の研究や啓蒙活動に貢献してきた。データ解析とモデル構築において数多くの研究を発表し、防災技術の進化に寄与。
  • - Stefano Tinti博士:イタリア・ボローニャ大学の教授であり、津波の専門的研究に従事。高校教員としても活動し、学生に津波防災の重要性を教えている。

まとめ


濱口梧陵国際賞は、津波や高潮に対する意識を高めるための重要な役割を果たしています。今回選ばれた二人の受賞者の業績は、世界中の防災対策に多大な影響を与えるものです。彼らの活動を通じて、今後の防災意識の向上と技術の普及が進むことを期待しています。この機会にぜひ、授賞式や記念講演会に参加し、直接話を聞いてみてはいかがでしょうか。

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