熊本地震10年、シェアサイクルが災害時の新たな交通手段を模索
2026年4月16日、熊本県菊陽町にてシェアサイクルサービス「チャリチャリ」が、熊本地震の発生から10年を迎えるにあたり、大規模災害時にシェアサイクルを活用する実力を検証する職員参集訓練を実施しました。この取り組みは、災害に備えた新しい公共交通の形を考えるために重要なステップとなっています。
1. 訓練の背景と目的
2016年の熊本地震は多くの人々の生活に影響を及ぼしました。地震から10年が経過し、再び大規模災害が発生した際の公共交通機関の寸断がもたらす影響は、行政の対応に直結する重大な問題です。そのため、公共交通が停止した状況を想定し、行政職員の移動手段としてシェアサイクルの有効性を検証する必要があります。
この度、菊陽町とチャリチャリがタッグを組み、自転車による移動手段の有効性を図る職員訓練を開催したのです。この訓練では、自宅から役場までの実際の移動を通じて、シェアサイクルのメリットを確認しました。
2. 訓練の内容
公共交通機関の停止を想定した訓練
公共交通機関が停止したというシナリオに基づき、職員たちはシェアサイクルや徒歩、バイクを用いて移動しました。参加者は移動経路や所要時間、さらに経路上での被害状況の確認を行いました。
シェアサイクルのアプリを用いて、災害用の専用コードでの解錠も行い、手続きの確認と共に、混乱が予想される道路状況でも確実に移動できることを実証しました。この試みから、職員たちはチームでの初動対応が重要であるという認識を新たにしました。
自転車交通ルールの講習
さらに、訓練の前には自転車安全利用に関する講習会も実施されました。交通ルールやマナー、ヘルメットの重要性、チャリチャリの利用法を教授し、交通安全意識の向上を図ることを目的としました。
3. 災害時のシェアサイクル活用に向けた取り組み
今回の訓練結果をもとに、職員による避難所巡回や物資運搬といった支援活動や、道路被災状況の把握を行うためのデータ利用に向けて、チャリチャリは今後も行政と連携して、その活用方法をさらに探求していく予定です。
4. チャリチャリとは
「チャリチャリ」は、スマートフォンアプリを通じてあらかじめ用意された赤い自転車を簡単に使えるシェアサイクルサービスとして、2018年に福岡でサービスを開始しました。これまでに全国各地で展開し、利用者数も急激に増加し続けています。
安全な自転車利用を促進
また、「チャリチャリ」では自転車用のヘルメットも販売しており、その売上は安全啓発活動に使われています。デザイン性にもこだわったヘルメットは、日常的な移動において安心してご利用できるアイテムです。
今後もチャリチャリは、地域の防災意識を高めながら、便利で快適な移動手段の提供を目指します。これからの災害時のシェアサイクルの利用が、地域の安全を支える要素となることでしょう。