熊本銀行と株式会社TKCがビジネスマッチング契約を締結
2026年6月15日、熊本銀行と株式会社TKCの間に海外ビジネスモニター(OBMonitor、以下「OBM」)に関するビジネスマッチング契約が締結されました。この新たな取り組みは、熊本銀行が海外展開を目指す取引先企業に対し、OBMを紹介し、導入のサポートを行うことを目的としています。今回の契約に基づき、約980名の税理士や公認会計士が参加するTKC全国会海外展開支援研究会が支援を行うことになり、熊本銀行の顧客企業の海外展開を力強くバックアップします。
OBMとは何か
OBMは、海外に展開する日本の企業(海外子会社)の財務情報を日本の親会社が「見える化」するためのクラウドサービスです。海外子会社が現地の会計システムからデータを抽出し、TKCのデータセンター(TISC)にアップロードすることで、日本の親会社の勘定科目体系に基づいた会計データを表示できます。このデータは、日本語と英語の両方に自動翻訳されて提供されるため、親会社は海外子会社の最新の財務状況をタイムリーかつ正確に把握できるのです。
さらに、OBMは特許取得済みの「内部監査支援機能」が搭載されており、ミスや不正を事前に発見・牽制することにも役立ちます。この機能は、多くの企業に評価されており、すでに累計1,800社がこのシステムを利用しています。
利用企業数の増加とその背景
最近、多くの日本企業が抱える課題の一つとして、海外子会社の管理手法が挙げられます。OBMは、日本にいながらシステムの導入や運用サポートが可能であり、高額な業務統合パッケージを導入せずとも低コストで効果を発揮することができます。このため、金融機関の取引先企業におけるOBMの導入が急速に進んでいます。
今後、TKCと熊本銀行は連携を一層強化し、取引先企業の海外展開を多様な視点から支援していくことが期待されています。
OBMの特長
親会社のための機能
- - 財務状況の可視化: 海外子会社の業績をいつでも確認でき、会計システムとの連携によりデータを親会社の科目体系に組み替えて閲覧可能。
- - 全取引の確認: 海外子会社の全仕訳情報を確認でき、現地の取引先名でも検索可能。
- - 翻訳機能: 時差を超えて日本語・英語で情報を確認できる、利便性の高いシステム。
- - 内部監査支援: デジタルに仕訳を分析し、要注意仕訳を抽出。現地訪問前の準備に役立ちます。
子会社のための機能
- - 日本語による業績確認: 自社の業績を分かりやすく日本語で確認でき、細かな取引まで分析。
- - 業務負担の軽減: データアップロードだけで親会社への報告資料作成などから解放され、現地業務を変更する必要がありません。
このように、TKCと熊本銀行の提携により、地域の企業が海外ビジネスを成功させるための土台が整いつつあります。