熊本市で初のシングルファミリー向けAI体験イベント開催
2025年9月13日、熊本市で「SHIFT AI」と一般社団法人「ハートフルファミリー」によるシングルファミリー向けのAI体験イベントが行われました。地域におけるAI教育の重要性が再認識される中、親子が一緒に参加したこのイベントでは、AIの魅力を体感する機会が提供されました。
イベント開催の背景
ひとり親家庭が抱える問題、特に就労や学びの機会が制約される現状は、親子が未来に向かう上での大きな障壁となっています。AIやデジタル技術の理解が進むことで、経済的自立や新たな働き方の選択肢が増える一方で、それを学ぶ環境は地域により大きく異なるのが実情です。
このような課題に対し、ハートフルファミリーは全国のひとり親家庭を支援しており、SHIFT AIは「生成AIの学習機会をすべての人に」というビジョンをもって活動しています。彼らは、2025年7月からひとり親世帯向けの短期特別支援コース『おうちAIラボ』を開始し、親子が共にAIに触れ合える経験を持つことを目指しました。
イベント内容
この日のイベントには、シングルファミリー親子11組、合計18名が参加し、「親と子がともに学ぶ」というコンセプトのもと、AIに関するワークショップが行われました。会場は終始和やかな雰囲気に包まれ、参加者たちはスマートフォンを手に、実際にAI技術を体験していきました。
冒頭では、ハートフルファミリーの代表、西田真弓氏が「できるが増えることで、子どもたちの『なりたい』も育っていく」というメッセージを伝え、参加者の心を掴みました。続いて、SHIFT AIのAI講師、有水しぃー氏が登壇し、実践的なAI講座を提供しました。参加者は自身のデバイスを使用し、AIが日常生活で役立つ物語を生成したり、問題解決のアイデアを導き出したりする体験に挑戦しました。
初めは戸惑いを見せる親子も、次第に自然と楽しみながらAIの可能性を感じるようになり、「こんなこともできるんだ!」という驚きの声が会場中に響きました。
参加者の反応
親子での感想共有の時間では、AIをテーマに普段の会話とは違う深い話が展開され、参加者の間に新たな関係性が生まれる瞬間を目の当たりにしました。また、満足度100%という驚異的な結果を残したイベントにおいて、多くの参加者はAIの魅力を実感し、これからの時代に必要なスキルや考え方を学ぶことができたと嬉しそうでした。
未来への展望
主催者であるハートフルファミリーの西田氏は、このイベントを通じて子どもたちが目を輝かせる姿を見守ることができたことを喜びました。今後もAIを通じて、より多くの親子が希望を持てる未来を支援していく考えを示しています。
今回のイベントは、AIのスキルを地域で育成し、未来の雇用創出や地域活性化につながる大きな一歩と言えるでしょう。親子での学びを通じて、新しい可能性を見つけ出す場がより多くの地域で展開されることを期待したいですね。