熊本地震震災ミュージアムKIOKUが未来の命を守るために
2026年8月27日、熊本県南阿蘇村に位置する熊本地震震災ミュージアムKIOKUが、「災害関連死ゼロ」という特設プロジェクトをスタートさせました。このプロジェクトでは、2016年の熊本地震の教訓を生かし、命を守るための4つの具体的なアクションを提案しています。
災害関連死の背景
熊本地震は、その影響が広範囲にわたる災害でしたが、特に注意が必要なのは、直接の揺れによる死者数の4.5倍にのぼる「災害関連死」の数です。実際、地震の揺れによる直接死者は50人に対して、関連死は225人という実態があるのです。これらの関連死の多くは、発災から3ヶ月以内に発生することが指摘されています。
さらに、直接死とは異なり、関連死の死因では肺炎や心不全、特に高齢者や持病を持つ方々への影響が顕著です。犠牲者の78%は高齢者で、87%が何らかの持病を抱えていたとされています。
特設プロジェクト「災害関連死ゼロ」
このプロジェクトは、発災から1ヶ月が経ち、被災者が避難所から自宅に戻り始める時期に立ち上げられました。この時期は、適切な支援が行き届かず、「見守りの空白」が生じやすくなります。自宅での生活に戻ることは重要ですが、それに伴うリスクも増加します。
KIOKUでは、過去の災害関連死の教訓を基に、今すぐに実行できる「命を守る4つのアクション」をインフォグラフィック形式で解説しています。
1. 水分補給とトイレの重要性
避難中の水不足は、命に関わる危険を伴います。定期的に水分を補給し、トイレを我慢しないことが大切です。
2. 運動不足の解消
同じ姿勢でいることで血栓ができるリスクがあります。1〜2時間ごとに運動を行うことが推奨されます。
3. 口腔ケアの実施
簡単なうがいや口腔ケアが健康を守る鍵です。少量の水を使用し、日常的にケアを行いましょう。
4. 睡眠環境の整備
心の健康を保つためには、良質な睡眠が不可欠です。段ボールベッドなど、適切な睡眠環境を確保し、相談し合う環境作りを心掛けましょう。
無料啓発ポスターの配布
特設サイトでは、これらのアクションをまとめているポスターを無償でダウンロードできるようにしています。家族や友人と簡単に情報をシェアできるほか、地域集会所や避難所に掲示して、地域の皆さんが気軽に確認できる環境作りを支援しています。
ゼロを目指す活動
熊本地震震災ミュージアムKIOKUは、あの日の教訓を忘れず、未来を見据えた防災・減災の活動に取り組んでいきます。「災害関連死ゼロ」に向けたこのプロジェクトを通じて、私たちの地域で二度と同じ悲劇が繰り返されないよう共に思いをより深めていきましょう。
プロジェクト概要
- - 名称: 災害関連死ゼロプロジェクト(Remember 2016)
- - 公開日: 2026年8月27日
- - 主催: 熊本地震震災ミュージアムKIOKU
- - 特設URL: 災害関連死ゼロプロジェクト
私たち一人一人が、災害に備えた行動を起こすことで、命を守るための力になれるはずです。