熊本発の新たな取り組み「TADAIMA QUEST」
株式会社MARUKU(熊本県上益城郡山都町)が、AIを活用した地域活性化の新サービス「TADAIMA QUEST」を2026年1月にリリースすることを発表しました。このサービスの特筆すべき点は、地域と共に成長し、深い関係性を築くことに重きを置いていることです。現在、テストマーケティングに協力していただける地域や団体を無償で募集しています。
背景と目的
2017年に創業したMARUKUは、熊本地震の影響を受けた地域のデジタル化に力を入れてきました。「デジタルによる新体験の創出」を理念に掲げ、これまでに300以上の地域でデジタルスタンプラリーやクーポンを通じて地域振興を試みてきました。しかし、交流人口を増やすことができても、深いつながり、即ち「関係人口」を創出できていないという課題が露呈してきたのです。
「関係人口」とは、ただ訪れるだけでなく、その土地を心から愛し、第二の故郷として感じる人々のこと。このアプリは、訪問者にとっての旅先を「ただの観光地」から「心の居場所」へと変えていく手助けをします。
「TADAIMA QUEST」の特長
サービス名称に込められた、地域と人との「魂の絆」を育むための仕組みが満載です。
1. パーソナライズされた体験
LINEを基盤としたこのサービスは、新たなアプリのインストールなしで利用可能です。ユーザー一人ひとりの行動や興味に基づいて、最適な情報を提供します。これにより、自分自身の「好きなこと」に合った地域体験ができ、深い絆を築くことができます。
2. ミッション型ラリー
ユーザーは、地域での行動を通じてスコアを獲得するゲーム感覚の機能を楽しむことができます。特定のイベントへの参加や地域での買い物がミッションとなり、達成することで特典が得られる仕組みです。これにより、ユーザーは地域との関係を深めることができるのです。
3. AIによる深い関与促進
アプリはAIを駆使してユーザーの行動データを解析し、行動につながるような体験を提案します。これにより、地域へと向かう気持ちを引き出し、行動を促します。また、オンライン行動をミッション化することも可能で、地域を離れた人でも地域とつながるきっかけを提供します。
4. AIレポート機能
最後に、地域団体が施策の効果を分析できるAIレポート機能を提供し、実際の運用をサポートします。この機能により、地域団体は効果的な施策を考案する手助けを受けられます。
テストマーケティングの募集
現在、「TADAIMA QUEST」のテストマーケティング参加者を募集中です。関係人口の創出や地域活性化を目指す地方自治体や観光協会などが対象となります。参加すると、無償でサービスの導入や運用支援を受けられます。
結論
「TADAIMA QUEST」は、ただ訪れるだけでなく、地域との深いつながりを築くことを目指しています。この新しい試みを通じて、日本全国に新たな「ふるさと」を発見する旅が始まります。地域の魅力を引き出し、求める人々と地域をつなげる架け橋となることが期待されます。ゆっくりと、心温まる地域との関係を築きましょう。