南小国町で始まる新たな働き方「しごとコンビニ」の本格運用
熊本県南小国町では、地域の人手不足解消を目的とした新しい取り組み「しごとコンビニ」が、2025年10月1日(水)より本格運用を開始することが発表されました。このプロジェクトは、日本郵便株式会社と株式会社SMO南小国の協力によって実現され、地域経済の活性化を図るものです。
しごとコンビニとはどのような仕組みか?
「しごとコンビニ」は、地域における短時間労働の機会を提供し、「ちょっと働きたい人」と「人手を必要としている現場」をつなぐ新しい仕組みです。特に、少子高齢化や人口減少が進む南小国町では、人手不足が深刻な問題となっています。このプロジェクトを通じて、地域での雇用機会を増やし、持続可能な地域経済の構築を目指します。
組織の連携による地域課題への取り組み
この事業は、「ローカル共創イニシアチブ」の一環として、日本郵便が推進しています。自治体や企業と連携し、地域課題に対する新たな事業開発を進めることが特徴です。これにより、町は人手を求める業界のニーズに応じた労働力を確保し、地域社会全体の活性化を図ります。
開始前の準備とセレモニー
本格的な運用開始に先立ち、9月26日(金)には南小国町役場で実装セレモニーが行われました。この席には南小国町の町長や日本郵便の執行役員、及びSMO南小国のCOOが参加し、事業の成功を祈念してテープカットが行われました。このセレモニーを通じて、地域の住民に対する周知活動も強化されました。
業務内容と実施エリア
本事業の実施エリアは、熊本県小国郷地域です。具体的な業務内容としては、しごとコンビニ登録希望者への説明や本人確認、動画研修の実施、契約手続き、書類の保管などが含まれます。また、SMO南小国との連携による面談調整も行われます。これらの業務は「新しい地方経済・生活環境創生交付金」を財源として行われます。
期待される成果と展望
「しごとコンビニ」プロジェクトの成功が期待されるのは、ただ単に人手不足を解消するだけではありません。郵便局という地域に身近なインフラを活用し、農業や観光、生活支援など、多様な分野の労働力需要に応えることが可能になります。これにより、全国展開のモデルケースとなることを目指し、地域の持続可能な発展に寄与することが目的です。
SMO南小国の地域貢献
特に、株式会社SMO南小国は「上質な里山」の持続的なあり方を次世代へとつなぐという理念のもと、観光事業や地域商社事業などを展開しています。これらの活動を通じて、地域の価値を保ちながら、持続的な地域づくりを進めています。そうした背景に立った「しごとコンビニ」の取り組みが、南小国町に新たな活力をもたらすことを期待しています。
今後、しごとコンビニが地域の雇用創出と経済活性化に寄与することを、私たちも注目していきたく思います。