CEATEC 2025で公開される新しいドローン技術
2025年10月14日から17日まで、幕張メッセで開催される「CEATEC 2025」において、株式会社ツバサ・フロンティアが注目のドローン2機種を発表します。
特に、災害応援を目的としたハイブリッドドローン「Derd」および環境測定を行うための「小型大気観測ドローン」が展示される予定です。
急速に進化するドローン技術
近年、自然災害が増加する中で、ドローンは被災地の監視や情報収集において重要な役割を担っています。しかし、従来のバッテリー式ドローンは飛行時間が限られ、現場での充電も難しいため、連続運用が困難でした。さらに、環境測定においては、大型ドローンを使用し高額な測定器を搭載するため、コストがかさむことが課題となっていました。
こうした状況を背景に、ツバサ・フロンティアは新たな技術を開発しました。具体的には、災害対応を強化する「Derd」と、環境測定を容易にする「小型大気観測ドローン」の2機種です。
邁進するハイブリッドドローン「Derd」
「Derd」は、ガソリンエンジンを用いたハイブリッド技術により、最大4時間の連続飛行を実現しました。これにより、従来のバッテリー式ドローンの約8倍の飛行時間を確保し、広範囲な状況把握が可能になっています。
主な特徴
- - 圧倒的な飛行時間: 4時間の連続飛行が可能で、150kmの航続距離を持ちます。
- - 運用性の向上: 現場でのガソリン補給のみで運用でき、充電施設が不要です。
- - リアルタイム監視: LTEや衛星通信を利用した遠隔監視機能を搭載し、離れた場所からでも現在の状況を確認できます。
- - 軽量で安定性高い設計: ダンパーやカーボン素材を採用することで、振動を軽減しています。
実証実験を終えた「Derd」は、地方自治体や警察、消防など、さまざまな分野での利用が期待されています。
環境測定の新しいアプローチ「小型大気観測ドローン」
環境計測には、「小型大気観測ドローン」が新たな解決策を提供します。従来の大型ドローンに比べ、専用設計により小型化されたこのドローンは、操作しやすく、専門パイロットなしでも運用可能です。
主な特徴
- - マルチガス測定: PM2.5やSO2、COなど大気汚染の指標を一度に測定できるセンサーを搭載しています。
- - コスト削減: 短期間での測定を可能にし、リアルタイムのデータ分析を追求します。
- - 実証実験中: 福岡大学と連携することで、測定精度を高めています。
おわりに
「CEATEC 2025」では、これらの新技術がもたらす可能性を実感していただける機会となるでしょう。科学者、環境アセスメントの専門家、または防災担当者の方への貴重な展示内容となることを期待しています。当日、ぜひお越しいただき、最新のドローン技術を体験してください。