TSMC、熊本での3ナノプロセス導入を正式発表
台湾積体電路製造(TSMC)は、熊本に建設中の第2工場で、最先端の「3ナノメートル」製造プロセスを導入することを正式に発表しました。このニュースは、日本国内における半導体生産の大きな転機を示唆しています。TSMCの董事長、魏哲家(シーシー・ウェイ)氏は、2026年2月5日に高市早苗首相と面会した際、この計画について詳しく説明しました。
3ナノプロセス導入の意義
3ナノプロセスは、世界の先進技術の中でも最も進んだものであり、高度な計算処理を必要とするAI(人工知能)やスマートフォン向けに最適化されています。これにより、生産の効率が大幅に向上し、製品の性能も高まります。また、これが実現すれば、熊本は日本初の3ナノ生産拠点となります。
投資額の増加
発表によると、このプロセスの導入にあたっての投資額は、従来の122億米ドルから約39%増加し、170億米ドルに達する見込みです。このことは、TSMCが熊本に強い信頼を寄せていることを示しています。地域経済にとっても、雇用創出や関連産業の発展が期待される重要なニュースです。
顧客の動向
当面の主な顧客は、NVIDIAなどの米国企業のAI関連部門となる見込みですが、将来的には台湾南部のFabrication Plant(Fab18)工場が2ナノプロセスへ移行した後、熊本工場が3ナノプロセスの受注を引き継ぐ形になると予測されています。これにより、TSMCはさらなる成長を続けることができるでしょう。
高市首相の期待
高市首相は、TSMCの進出が「シリコン・アイランド九州」における復活の重要な要素であり、さらには日本の経済安全保障やAI・ロボティクス産業の基盤へとつながるとの見解を示しました。この発言は、TSMCの熊本工場が地域に与える影響の大きさを物語っています。
他の注目ニュース
TSMCのニュースだけでなく、今週の台湾ビジネスニュースには他にもいくつか注目すべき情報が含まれています。
- - 新たに開幕した「台北ゲームショウ」には、過去最多となる399社が出展。
- - 寒波による影響で、台北発東京行きの航空券が急騰し、今後も夏に向かって価格上昇が続く予測。
- - 台湾工業技術研究院(工研院)が、レアアースの自給率を3年以内に過半に引き上げるための民間技術移転を計画中。
これらの情報は、Taiwanのビジネスにおける大きな動向を示しています。特に、TSMCの熊本進出は地域経済や技術産業に新たな可能性をもたらす重要な出来事です。
まとめ
TSMCの新たな挑戦と、その成果は自然災害や国際情勢による影響を受けることがあるものの、地域社会や経済にとって大きなプラスとなるであろうことは間違いありません。これからの展開にさらなる注目が集まります。