熊本県の企業を支えるAIサービス「IVRy」と肥後銀行の業務提携

2023年5月、対話型音声AI SaaS「IVRy」を展開する株式会社IVRyが、熊本県の肥後銀行との業務提携を発表しました。この提携により、双方の強みを活かして熊本県内企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進し、人手不足問題の解決に寄与することを目指しています。

IVRyの概要

IVRyは、電話応答の分岐設定や自動応答、予約代行、さらには録音や文字起こし、AI要約、SMS送信など多彩な機能を持つ対話型音声AIサービスです。これにより、企業は顧客とのコミュニケーションを効率化し、顧客管理（CRM）の精度を向上させることが可能です。最近の調査結果によれば、多くの中小企業で人手不足が深刻化しており、IVRyはその解決策の一翼を担うと期待されています。

業務提携の背景

日本商工会議所の調査によると、中小企業の約6割が人手不足を実感しています。特に、多くの業種では60%から80%に達する企業が事業運営に影響を与えるほどの深刻さを訴えています。また、熊本県の人口減少問題も相まって、地域経済にはさらなる危機感が漂っています。

このような状況を受けて、IVRyと肥後銀行の提携は非常に意義深いものといえるでしょう。肥後銀行は地域密着型の金融機関として、IVRyを中小企業に紹介し、業務効率化のニーズに応えることで、地域経済を支援する姿勢を示しています。両社の連携は、熊本県における企業の持続可能な運営をサポートする重要なステップです。

経済への影響と今後の展望

この業務提携により、肥後銀行のネットワークを利用してIVRyを広めることが可能となり、顧客企業は業務の自動化や効率化を実現しやすくなります。特に、IVRyの料金は月額2980円から利用できるため、多くの企業にとって手の届く範囲でサービスを利用することが可能です。

さらに、テクノロジーの進化により企業のコミュニケーションスタイルは大きく変わりつつあります。IVRyは今後も機能の拡充を続け、AIを用いたソリューションを提供していく考えで、顧客の多様なニーズに応えてまいります。また、AI技術のさらなる進展とともに、カスタマーハラスメントや人材不足など、現代のさまざまな課題への対応も視野に入れています。