天草工業高校のCGクリエイター育成プログラム
2023年3月10日、熊本県の天草工業高校にて、株式会社ORENDA WORLDが参加するポートフォリオ評価会が実施されました。このイベントは、デジタルアート天草が展開する「デジタルアートの島創造事業」において行われました。本プログラムの目的は、次世代のデジタルクリエイターを育成するための実践的な教育の一環として、学生にプロの視点からのフィードバックを提供することです。
天草からデジタル人材を育成
ORENDA WORLDは2023年2月に熊本県天草市と立地協定を締結し、地方におけるIT・CG人材の育成に取り組んでいます。天草工業高校は2024年度より「CG系列」を新設し、現役のクリエイターが講師を務める実践的なカリキュラムを導入しています。これにより、学生たちはプロのクリエイティブな環境を直に体験できる機会を持ちます。
ポートフォリオ評価会の詳細
今回の評価会は二部構成で行われ、ORENDA WORLDを始め、天草に進出した複数のコンテンツ企業が参加しました。第一部では、Zoomを用いて生徒一人ひとりのポートフォリオをプロのアニメーターやモデラーが個別に評価しました。これにより、生徒たちはプロの技術基準を理解し、自分の技術の課題を把握する貴重な機会を得ました。
第二部では、業界全体が必要とする姿勢や今後の学びの方向性について共有されました。参加した学生たちには、これからの学びに向けた新たな視点と成長の機会が与えられたことでしょう。
フィードバック内容と技術指導
ORENDA WORLDの専門スタッフ(アニメーター・モデラー)は、学生たちへ具体的な技術的アドバイスを行いました。
アニメーション分野
アニメーションの評価では、「演出意図」に関するカメラレイアウトの重要性や、物理法則に則った「接地感」や「動きのメリハリ」について指導が行われました。
モデリング分野
モデリングに関しては、現実世界の観察を基にした「質感」を表現する技術や、人体構造の理解、CG特有の不自然さを和らげるための「不完全性」に関するアドバイスが行われました。これにより学生たちは、単に技術を習得するだけでなく、自分自身の作品に対する視点を広げる経験を得ました。
参加者のコメント
一般社団法人デジタルアート天草の宇津川局長は、「この評価会は早い段階からプロの視点に触れる貴重な機会であり、生徒たちにとってかけがえのない学びとなりました。」とコメントしています。企業からの率直なフィードバックは、生徒たちにとって今後の進路やキャリアについて考える良いきっかけになったことでしょう。
未来の展望
ORENDA WORLDは今後も、デジタルアート天草と連携して天草工業高校への教育支援を続けていく計画です。地元にいながら世界水準のクリエイティブ技術を学べる環境を整え、若者の地元定着や地域産業の発展に貢献することを目指します。また、自社開発のAI技術やゲームエンジンを活用したソリューションを通じて、地方出身のクリエイターたちの新たな価値を創造していく方針です。今後の展開に期待が寄せられます。