熊本県あさぎり町に地域おこし協力隊DAOが誕生!デジタルとリアルの新しいつながり
熊本県あさぎり町で、地域おこし協力隊とデジタルコミュニティ(DAO)が融合した新しい取り組みが始まります。この initiative(イニシアチブ)は、株式会社あるやうむによって推進され、九州では初の試みとなります。地域の特色を生かしながら、リアルとデジタルの関係人口の創出を目指すこのプロジェクトは、2025年6月から始まります。
地域おこし協力隊とDAOの融合
地域おこし協力隊DAOの目的は、地域内外から人々が参加できるデジタルコミュニティを形成することです。この新しい形の地域おこしは、インターネットを通じた参加者が自発的に地域の問題解決に取り組むチャンスを与えます。DAO(Decentralized Autonomous Organization)とは、分散型自律組織を指し、参加者が対等な立場で意思決定に関与できます。
あさぎり町の新たな活動拠点「ALOT」
プロジェクトの中心には、テレワーク施設「ALOT」が位置します。この施設は、地域の人々が集まり、交流を深めるための“顔の見えるつながり”を提供し、さらにオンラインプラットフォームでのデジタル空間での交流も図ります。あさぎり町の地域おこし協力隊として着任する「はるっくまさん」は、この施設を拠点に、AI体験や小規模な交流イベントを企画しています。
地域の声を聞くはるっくまさんのミッション
はるっくまさんは、高知県南国市から移住した人で、地域内外での人と人のつながりの重要性を認識しています。彼は、「地域にいる誰もが役割を持てるコミュニティづくり」を目指し、協力隊同士や周辺地域との緩やかな連携を重視しています。
「ALOT」が“会える場所”として機能し、デジタルツールDiscordを活用して協力隊同士のネットワーキングを行う計画も進行中です。またAI体験会やスマホ活用研修なども予定しており、デジタルに不慣れな方でも気軽に参加できる環境を整えます。
地域の魅力を発信するシティプロモーション
あさぎり町の北口俊朗町長も、この新しい取り組みについて非常に期待を寄せています。長は、「この地域おこし協力隊DAOとWeb3技術を活用することで、町の魅力を広め、関係人口を育てるモデリングを行っていきたい」と述べています。特に、テレワーク施設「ALOT」を活かしたリアルとデジタルの融合を通じて、持続可能な地域発展のモデルを築いていく計画です。
地域コミュニティの力を生かす
この取り組みを通じて、あさぎり町では市民や協力隊が参加する新たなデジタルコミュニティの形成が進むことが期待されます。DAOのメンバーは、地元住民や地域外の人々と共に町の課題解決や地域の魅力を発信する活動に積極的に参加します。これにより、地域外の人材を取り込み、持続可能な地域の発展を促進する基盤を構築していきます。
未来に向けた展望
地域おこし協力隊DAOに参加することにより、地域への理解を深めることができ、新たなアイデアや視点から地域を活性化する力が生まれます。2024年度には6自治体、2025年度には15から30自治体への導入を目指しており、全国的にも広がりを見せることが期待されています。
このプロジェクトは、地域の魅力を再発見し、関係人口の枠組みを広げる新たな試みです。熊本県あさぎり町から始まる“新しいつながり”が、地域の未来を一層豊かにすることを願ってやみません。