熊本エリアから新たな挑戦、C-HASプラスの未来を支える資金調達の背景
株式会社C-HASプラス(以下、C-HASプラス)は、東京・渋谷に本社を置くSIIFインパクトキャピタル(以下、SIIFIC)及び社会変革推進財団の出資を受け、資金調達を実施しました。この出資により、C-HASプラスの取り組みはさらに加速し、地域社会への貢献が期待されています。
C-HASプラスの誕生と事業内容
C-HASプラスは、2017年度に熊本大学と熊本県が選ばれた文部科学省の地域イノベーション・エコシステム形成プログラム「UpRod」を契機に設立されました。このプログラムでは、大学が持つ技術や成果を地域社会に実装することが目的となっています。C-HASプラスの事業は大きく3つに分かれています。
1.
線虫を用いた健康寿命評価サービス(C-HAS)
2.
植物データベース(PDⅢ)
3.
天然物エキスバンク(NEB)
「C-HAS」では、寿命が短い線虫をモデルにして、様々な素材が健康や寿命に及ぼす影響を定量的に評価。動物実験の必要性を減少させつつ、短期間で信頼性の高いデータを得ることができます。「PDⅢ」は世界中の32万種以上の植物情報を網羅したデータベースで、効率的な素材探索を支援し、「NEB」は28,000種以上の生物から得られたエキスを収蔵しています。
地域社会への影響と雇用創出
C-HASプラスは地域社会における雇用環境の充実を目指しています。多様な人材、とりわけ若者や女性、外国人を積極的に雇用することで、地域の活性化とソーシャルキャピタルの醸成を目指します。また、若者の都市部への流出が進む中、地域に根差しながらキャリアを積む環境を提供することが重要です。今回の資金調達は、これらの社会課題の解決に向けた一歩となります。
SIIFICウェルネスファンドとの連携
SIIFICウェルネスファンドは、地方企業への投資を通じて地域創生や雇用創出を支援することを目指しています。C-HASプラスが同ファンドから評価された背景には、地域の雇用を生み出し、生活環境を向上させようとする姿勢が挙げられます。今後は、SIIFICウェルネスファンドとの連携を深め、地域に根ざした持続可能な人材雇用モデルの構築を加速させていく方針です。
コメントと展望
C-HASプラスのCEO 菊池正彦氏は、今回の資金調達を通じて地域から新たな雇用と挑戦の機会が生まれることを期待しています。また、地域の大学との連携の重要性も強調し、技術を多くの企業や自治体に社会実装していく意向を示しました。
取締役社長 COOの首藤剛氏も、地域企業との連携の重要性を語り、専門人材が活躍できる環境づくりへの意欲を示しています。
今後、C-HASプラスは更なる成長を目指し、地域発の新たな価値創造に貢献し続けることでしょう。
会社概要
C-HASプラスは、熊本県熊本市に所在し、地域イノベーションを促進するための企業です。地域の資源を生かし、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを進めています。
今回の資金調達を契機に、C-HASプラスが熊本地域の未来を切り拓く存在として成長し続けることを期待しましょう。