『チャリチャリ』が粕屋町でシェアサイクル実証実験を開始
福岡県粕屋町において、シェアサイクルサービス「チャリチャリ」を運営するチャリチャリ株式会社が、粕屋町シェアサイクル実証実験の運営事業者に選ばれました。この実証実験は、2025年春からスタートし、約2年間にわたり行われる予定です。
柔軟な移動手段の確保
チャリチャリは、公共交通の補完を目指し、地域住民や観光客が自転車を手軽に利用できる環境を提供しています。2018年に福岡市でサービスを始めたチャリチャリは、全国に展開し、現在9都市で約7,900台の自転車と2,300カ所以上の駐輪ポートを用意しており、累計3,100万回以上の利用実績があります。この数字は、地域の人々にとって、気軽に使える移動手段としての地位を確立していることを示しています。
募集事業者の選定と目的
粕屋町シェアサイクル実証実験では、脱炭素社会の実現を目指し「ゼロカーボンシティかすや」を戦略としています。シェアサイクルによる公共交通の機能補完や地域の回遊性向上がその主な目的です。特に、主要な公共施設やJR長者原駅などを含む中心部にサービスを提供し、地域をより活性化させることが期待されています。
エリア拡大とさらなる展開
2025年春からは、粕屋町を中心としたサービスエリアが拡大します。さらに、2024年12月には志免町との連携協定が締結され、同時期に志免町にもサービスエリアが広がる予定です。この展開は、福岡都市圏の広域移動を促進し、地域経済にも良い影響を与えることを目指しています。
緑豊かな福岡にも、ますます人々の足元が便利になり、また観光客にとっても魅力的な環境が整っていくことでしょう。
スマートなシェアサイクル
「チャリチャリ」では、スマートフォンアプリを使用して施錠を解除し、簡単に自転車を借りることができます。料金は、通常は1分7円、電動アシスト自転車は1分17円と手頃で、必要なときに必要な分だけ使えるフレキシブルなサービスを提供しています。多くの人々が「ちょっとそこまで」のシーンで気軽に利用できる便利な存在です。
ポートオーナーも募集中
また、チャリチャリでは、ポートオーナーを募集しています。店舗や駐車場の未活用スペースをシェアサイクル用のポートとして活用してみませんか。自転車5台以上のスペースから設置できるため、地域の活性化に貢献するチャンスです。
「チャリチャリ」は、地域に寄り添いながら成長し続ける移動手段として、自転車文化の普及を目指しています。粕屋町での実証実験が成功し、新たなサステイナブルな移動手段として定着することを期待しています。