セブン-イレブンとテレイグジスタンスの提携
セブン-イレブン・ジャパンは、テレイグジスタンス株式会社との新たなパートナーシップを締結しました。この提携は、特にセブン-イレブン店舗における、小売業向けのヒューマノイドロボット「Astra」の開発・導入を視野に入れています。2030年までにこのロボットを店舗に導入する姿勢は、店舗運営の未来を形作る大きな一歩です。
生成AIで店舗運営が変わる
両社は、ロボットの基盤となるモデル、いわゆるVLA(Vision-Language-Action)モデルを導入し、実際の店舗業務においてロボットがどのような役割を果たせるのかを検証します。このプロジェクトの主な狙いは、労働力不足問題を解決し、店舗環境に適応した業務の自動化を進めることです。
営業時間中の人的資源の見直し
現在、多くの小売店舗では、人手不足が深刻な問題となっています。この現状を改善するためには、業務の省力化や効率化が求められています。ヒューマノイドロボット「Astra」は、こうした課題に対する解決策の一つとなり得ます。特に、レジ業務など高頻度の作業をロボットが自動化することで、従業員はより人間にしかできない接客や売場管理に専念できるようになります。
本パートナーシップの背景
最近、店舗を取り巻く環境は激変しています。省人化や業務の効率化が求められる現代において、セブン-イレブンはこれまでも数多くの取り組みを行ってきました。この提携を通じて、今後はロボットが商品補充や調理などの多様な業務を担うこととなり、店舗運営の新たな可能性を引き出していく予定です。
具体的な取り組み
セブン-イレブンとテレイグジスタンスは、以下の3つの主要な取り組みを進める計画です。
1.
業務の自動化可能領域の特定
作業の中で、どの業務がロボットによる自動化に適しているのかを検証します。
2.
現場の声を基にしたハードウェア開発
実際の店舗環境のニーズに応じたロボットのハードウェアを開発します。
3.
VLAモデルの学習とデータ収集
ロボットに必要なデータを大規模に収集し、AIを活用した持続可能な店舗運営に向けた基盤を築いていきます。
また、このプロジェクトでは早稲田大学や東京大学、さらにはトヨタ自動車が関与する一般社団法人AIロボット協会とも連携し、ロボットの性能向上を図ります。
テレイグジスタンスについて
テレイグジスタンスは、実用的なロボットの開発に特化した企業で、『世界のあらゆる物体を掴み取る』ことを目指しています。この技術を活用することで、私たちの生活や産業構造を変革しようとしています。
未来の店舗運営に向けて
この提携による新たな取り組みが実を結ぶことで、セブン-イレブン店舗における業務の効率化に加え、顧客体験の向上も期待されます。現場従業員は、より多くの時間をお客様との対話に費やし、店舗の魅力を引き出すことが可能になるでしょう。ロボットと人間が協力し合う未来の店舗運営が、もうすぐそこまで来ています。