ナースまつり2026の成功と意義
2026年7月10日、東京ビッグサイトにて「ナースまつり2026」が開催され、全国の医療機関からのエントリー選手たちが「日本一働きやすい病院アワード2026」の本選に挑みました。このイベントは、看護師の働く環境の改善と士気の向上を目指し、看護師支援事業を展開するマインヘルスケア株式会社が主催しています。
競技の舞台と参加者の意気込み
今年のアワードには、全国から8つの医療機関が参加し、5月にはオンラインでの予選会が行われ、選ばれた6つの病院が本選に進出しました。出場した各病院の看護師たちは、いかにして「働きやすい職場」を築いているのか、その具体的な取り組みを発表しました。
大賞受賞の近森病院
特に注目を集めたのは、高知県高知市にある近森病院です。この病院は「看護に戻れた私たち ─ DXとチームの力で取り戻した『看護の喜び』」をテーマに発表し、見事に大賞を勝ち取りました。同院は、429床の病院として救命救急センターを有し、精神病棟も完備した地域の要となる医療機関です。長年の抱える問題である情報の分散を解決し、医療チームの協力を強化することで、看護師たちが本来の仕事に集中できる環境を整えることに成功しました。
近森病院では、GEコマンドセンターとスマートフォンを駆使し、情報を一元化。看護師たちが「探す」「待つ」ことから解放され、業務における効率化が進み、さらには残業時間の削減にまで至りました。特に興味深いのは、看護師が一度職場を離れたとしても再度戻りたいという思いを抱くほどの魅力をこの病院が持っていることです。これは、職場環境や仲間との絆が強いことを示しています。
ワクワク賞・ベストプレゼン賞のいわき湯本病院
また、ワクワク賞とベストプレゼン賞を同時に受賞したいわき湯本病院(福島県いわき市)も注目すべき医療機関です。テーマは「仕事もプライベートも大切にできる環境にワクワクする!」で、看護師たちがフラダンスを披露しながら発表しました。福利厚生の充実ぶりが評価され、結婚や出産に関する多様な支援や育休の取得率100%など、看護師が安心して働ける環境が整っています。
いわき湯本病院は、全職員にiPhoneを配布し、デジタル化を進めることで情報の共有をスムーズにしています。「患者さんに寄り添う時間を増やす」ことに注力しており、これが看護の質向上にも繋がっています。身体抑制ゼロの達成からチームで努力を重ねており、働く環境がどれだけ良い方向に変わるのか、これからの動向が楽しみです。
ナースまつりの意義
「日本一働きやすい病院アワード」は、少子高齢化が進む日本において、看護師が安心して働ける環境を促進するために始まりました。看護師の約8割が「辞めたい」と感じる現実がある中で、医療機関の士気を高めるための取り組みが求められています。このアワードを通じて、看護師たちのやりがいを高める実践例が広がります。
結び
ナースまつり2026は、医療現場の課題や改善事例を広く知らしめる重要なイベントであり、参加各病院の努力が報われた瞬間でもありました。来年2027年度も期待されるこの活動が、さらなる医療の進化を促す一助となることを期待しています。