中学生が生成AIの可能性を探求!
生成AIの未来を模索する中学生たちが、千代田区立九段中等教育学校で行われたワークショップの成果を発表しました。このワークショップは、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を牽引するアルサーガパートナーズ株式会社が主催し、未来のアプリ構想を考えることに焦点を当てています。
九段中等教育学校の先進的な取り組み
九段中等教育学校は文部科学省からリーディングDXスクールに認定されており、生成AIのパイロット校として先進的な教育DXを全うしています。2023年10月には、アルサーガパートナーズの支援により教職員向けの「ChatGPT勉強会」を開催し、生成AIの教育現場での活用方法を探求しています。さらに、2024年11月には中学生向けワークショップが開かれ、生徒たちは生成AIの基本を学びつつ、「未来のアプリ」に関するアイデアを練る機会を得ました。
ワークショップでの挑戦
今回の発表会には、3つの班に分かれた15名の中学生が参加しました。各班ではそれぞれ異なったテーマで生成AIを活用したアプリのアイデアを披露しました。
A班のアイデア:美術の課題支援アプリ
A班は「美術の課題が大変」という悩みを解決するアプリを考案しました。班内でアンケート調査を行い、122名からの回答を得て、生成AIが美術においてどのように役立つかを探りました。調査の結果、自分が好きな表現を見つけることが重視されていることがわかり、生成AIの使用においては、アイデア出しをサポートするツールとして活用することが必要であると結論付けました。このような独自のアプローチにより、提案された「美術のアイデアを文章化するアプリ」は高く評価されました。
B班のアイデア:報酬もらえる学習アプリ
B班では、自分たちが抱える「勉強に対するモチベーションの低下」に取り組むアプリを提案。実施したアンケートから約80%の生徒が勉強を進める際の報酬がほしいと答えました。彼らは、報酬を得られる仕組みを導入したアプリを考えつつ、具体的な機能も8つ提案しました。このようなデータに基づく実用的なアプローチは、非常に意義深いものでした。
C班のアイデア:テスト向上支援アプリ
C班は、生成AI市場の拡大に着目し、「テストの点数向上を目指すアプリ」のアイデアを提案しました。様々な調査を通して、今の勉強方法の傾向や競合の機能を分析し、特にAIを使ったアドバイスや解説機能を備えたアプリを設計することを目指しました。ターゲットの心に響く提案が評価されました。
専門家のアドバイス
今回の発表会にはアルサーガパートナーズの社員が審査員として参加し、生徒たちに専門的な視点からフィードバックを提供しました。各班の成果物に対して深い分析や新たな視点の提供を行い、生徒たちの学びを一層充実したものにしました。
未来を築く力を育成
九段中等教育学校の教育活動である「九段探究プラン企業訪問」を通じて、中学生たちはただ知識を身に着けるだけでなく、実際の課題解決のためのスキルや経験を積むことができました。アルサーガパートナーズは引き続き、このような取り組みを通じて、次世代を担う技術者やリーダーを育成することに貢献することを目指しています。
まとめ
今回のワークショップは、生徒たちが生成AIを活用して社会課題に対してフレッシュな視点で提案を行う貴重な場となりました。これは、彼ら自身の未来を築くための力を育む一環でもあり、これからの時代に欠かせないスキルを磨く機会でもありました。今後もこのような教育活動を通じて、自ら考え、課題を解決する力を養っていくことを期待しています。