高校生支援事業
2025-10-20 19:45:59

熊本発のユースセンターが高校生支援プロジェクトに採択、社会的孤立を防ぐ新しいモデル事業

熊本発の高校生支援モデル事業に関する新たな動き



近年、熊本県内では高校生世代の不登校や進路未決定が大きな問題となっています。そんな中、株式会社Lintukoto(以下、Lintukoto)が運営する「ユースセンター トリノスミカ」が、国の「休眠預金活用事業」に採択され、大きな注目を浴びています。この事業は全国でわずか4団体のみが選ばれるという厳しい基準をクリアし、熊本からスタートする新たな高校生支援プロジェクトです。

事業の概要と目的



本事業は、高校生が抱える様々な社会的問題を解決するために、個別相談や居場所の提供、未来を見据えたキャリア開発講座、さらには保護者への支援を行うことを主な目的としています。特に不登校や進路未決定に陥りがちな高校生群にターゲットを絞り、産学官金連携のもとで包括的な支援が展開されます。これにより、熊本県全体で若者を支えるセーフティネットを構築することが目指されています。

採択の背景



休眠預金活用事業は、10年以上動きのない預金を社会的課題に取り組むために使用する国家の仕組みですが、その採択にあたっては、事業が地域に与える波及効果が極めて重視されます。Lintukotoの事業は、進路の不透明さと社会的孤立を深刻に抱える高校生に特化し、彼らのキャリア形成や社会との接点を作ることで新たなモデル性が認められました。

地域での影響と期待



熊本県教育委員会の遠藤洋路教育長も、「地域と企業、行政が連携し、高校生の不登校や進路未決定に取り組むこの新モデルが広がることを願っています」と期待を寄せています。これは、高校生の不登校問題が過去最多となり、2024年度には871人に達するという現状に、地域全体での支援が求められているからです。実際、熊本県においても、恵まれた家庭環境を持たない高校生が多く、共働きやひとり親家庭では十分な支援が難しい状況が続いています。

Lintukotoの取り組み



株式会社Lintukotoの代表取締役、坂口京子氏は「私自身の子どもが不登校を経験したことが支援活動を始めた原点」と語ります。彼女は、学校や家庭だけでは届かない支援があることを実感し、地域全体が協力し合って若者を支える仕組みを広げていく決意を示しています。また、ユースセンターのセンター長である坂口史乃氏も、自らの経験を踏まえて、現在悩んでいる高校生たちにも安心して自分を発揮できる場を提供することを目指しています。

今後の展開と地域貢献



2025年10月からは、具体的な支援プログラムもスタートし、個別相談から居場所づくり、さらには保護者への支援といった複合的な支援が展開されます。ユースセンター「トリノスミカ」を起点に、地域の学校、行政、企業と連携し、若者を支えるためのシステムが構築されていくことでしょう。また、実績を伴う評価もあるため、将来的には他の地域でのモデルケースとしての役割も期待されます。

この新たな取り組みが熊本の高校生にどのような助け舟となるのか、さらなる活躍を見守りたいものです。


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