RKKCSが熊本県の子ども食堂に米を寄贈
最近、お米の価格が上昇する中、株式会社RKKCS(熊本県熊本市)は地域の子ども食堂に150kgの災害備蓄米を寄贈しました。この取り組みは、昨年から始まった「農村の景観・生業と社員・地域を守るプロジェクト」の一環であり、南阿蘇村産の「ヒノヒカリ」を用いています。
これまでも災害備蓄米は企業として備えていましたが、活用されずに保管されるなら、地域に還元しようという考えのもと、子ども食堂への寄贈が実現しました。寄贈式は熊本県こども食堂ネットワークの事務局で行われ、南阿蘇村の村長もご臨席されました。
寄贈式の様子
寄贈式では、まず南阿蘇村の太田吉弘村長が挨拶し、現在の米不足に触れました。そして、南阿蘇の持続可能な米作りに向けての取り組みを語りました。続いて、RKKCSの取締役、落石考紀は、災害備蓄を地域課題の解決に役立てることの重要性を強調しました。最後に、熊本県こども食堂ネットワークの島田万里代表理事が、寄贈に対する感謝の言葉を述べました。
寄贈されたお米は、熊本県こども食堂ネットワークに加盟する子ども食堂50か所に配布される予定です。この活動は、多世代の交流の場としても機能する子ども食堂の運営を支えるものです。
プロジェクトの背景
RKKCSが推進するこのプロジェクトは、南阿蘇村から購入した無農薬栽培米を保存し、災害時に活用されなかった場合に地域の食堂へ寄付するという流れを作っています。これにより、企業の危機管理が地域貢献へと繋がる持続可能な仕組みを構築しています。
南阿蘇村は、「オーガニックビレッジ宣言」を掲げるなど、地域の自然環境を保護しつつ、農業の振興に寄与しています。また、2017年には9つだった子ども食堂が、2025年には206か所に増加。地域のニーズに応じた支援がますます重要になっています。
これからの展望
RKKCSは今後も地域貢献をさらに進めていくとともに、持続可能な社会の構築に取り組んでいく方針です。このプロジェクトにより、社員が災害備蓄米を提供し、南阿蘇の農業支援と子どもたちの食を支える取り組みが継続されることを期待します。地域との繋がりを大切にし、熊本の未来を支える活動が広がることを願っています。