熊本県に開設される子ども支援居場所について
令和7年の九州大雨災害は、熊本県内で大きな影響を及ぼしました。2025年8月10日に発生したこの豪雨では、5,000棟を超える住宅が浸水し、地域全体で1,500人以上が避難を余儀なくされました。特に、小学校の始業式の延期が続く中、保護者や地域住民は復旧作業に追われ、多くの子どもたちは居場所を失っています。
このような状況を受けて、認定特定非営利活動法人カタリバが新たに子どもたちの居場所「sonaeru(ソナエル)」プロジェクトをスタートさせることが明らかになりました。運営は2025年8月25日から8月29日まで行われ、八代市千丁町にあるパトリア千丁で実施されます。
開設の背景とニーズ
現地調査によると、この地域では多くの家庭が浸水や土砂災害の影響を受け、特に子どもたちが安全に過ごせる場所を求める声が高まっています。保護者は、日中は仕事をしながら夜間や休日に復旧作業を行うため、通常の学童保育が受けられない状況が続いています。実際に、八代市内の小学校では始業式の延期が発表され、この影響で学童の受け入れ能力も限界がある状況です。
調査に参加した保護者の多くからは、
- - 「子どもを安心して預けられる場所が必要」
- - 「復旧作業が片付くまで、日中は居場所が無いのが辛い」
といった声が寄せられています。これに対してカタリバは、地域のニーズに応じた子ども居場所を開設し、精神的な支えと安全な環境を提供することを決定しました。
子ども居場所の詳細
開設される居場所の詳細は以下の通りです:
- - 期間:2025年8月25日(月)~8月29日(金) ※状況により延長の可能性あり
- - 時間:9:00~17:00 ※お昼も受け入れ
- - 場所:八代市公民館「パトリア千丁」
- - 対象:千丁小学校の児童及びその兄弟・姉妹(4歳以上)
この居場所は、地域の子どもたちが安全に遊び、学べる環境を提供します。ボランティアやサポーターも募集し、子どもたちの活動を盛り上げていく予定です。
ご寄付のお願い
今回の支援活動は、カタリバに寄せられる多くの支援者の温かいご寄付によって実現しています。皆さまのサポートが必要です。是非、ご協力いただける方は、以下のリンクからご寄付をお願い致します。
こちらをご覧ください。
NPOカタリバの紹介
カタリバは、2001年に設立された教育NPOです。子どもたちが未来を自ら創り出す意欲と創造性を育む社会を目指し、様々な教育活動に取り組んでいます。特に、災害時には迅速に支援を行うための体制が整っています。
これからも、私たちの活動にご注目いただき、地域の子どもたちを支える輪を広げていきましょう。子どもたちの安全で楽しい居場所が、熊本県内に創造されることを願っています。