ユースのアクションサミット2025 〜子どもに優しい社会を共に築く〜
2025年8月8日、東京都にあるこども家庭庁の「こどもまんなかひろば」で、「ユースのアクションサミット2025」が開催されました。本イベントは、全国各地から集まったユース世代6団体が参加し、こどもと地域のウェルビーイングについて話し合う貴重な機会となりました。
このサミットには、現役の学生から若者まで幅広い年齢層が参加し、それぞれが持つ情熱やアイデアを発表しました。これにより、「こどもまんなかアクション」が目指す社会の一歩を共に踏み出す姿勢が強調されました。特に、本年のテーマであるウェルビーイングに関する意見が交わされ、こどもたちが安心して成長できる環境の重要性が再確認されました。
各団体の活動報告
イベントの第一部では、以下の6団体が活動内容を発表しました。各団体は、それぞれの地域でこどもたちのためにさまざまな取り組みを行っています。
1. アース・ガーディアンズ・ジャパン
大阪府豊中市や三重県菰野町を拠点に活動するこの団体は、地域の若者の声を行政に届ける仕組みを構築し、次世代が社会参画することを支援しています。意見の伝達が単に停滞するのではなく、実際の施策に反映されることを目指しています。
2. NEW STEP実行委員会
熊本県菊池市と熊本市で主に高校生が活動しているこの団体は、小・中学生を無料で教える塾や職業体験を提供し、すべての子どもたちが夢を実現できる環境作りに寄与しています。高校生自身の成長も促進され、活動には大きな意味があります。
3. るりあるく
群馬県前橋市を拠点に、子ども向けの居場所を提供する「るりあるく」は、食事提供だけでなく、子どもたちが楽しく過ごせる活動や交流を重視しています。貧困支援にとどまらない新しい視点が評価されています。
4. とみやっこプレーパーク
宮城県富谷市に位置するこの団体は、すべての世代が自由に楽しめるプレーパークを運営。子どもたちが自分たちでルールを作り、安心して遊ぶことができる環境を提供しています。
5. 虹の鳥
富山大学の医療系学生が中心となるこのプロジェクトは、地域の健康づくりに貢献し、親子で参加できる活動を展開。医療や健康についての理解を深めるイベントが注目されています。
6. 中学生シンガーソングライター大祈
自閉症スペクトラムの特性を持つ中学生の大祈さんは、心を動かす音楽を作成し、パフォーマンスを通じて多くの人々に感動を与えています。彼の音楽への情熱が会場を包みました。
意見交換での気づき
第二部では、各団体の発表を受けて意見交換が行われ、参加者たちはそれぞれの活動の背景や課題、広がりについて議論しました。多くの参加者は「仲間に誘われた」「楽しそうな活動が魅力的だから参加した」と、身近なきっかけで活動を始めたことを共有しました。
一方で、参加の敷居が高いと感じている人もおり、その克服に向けた具体的な方策として「安心して参加できる環境づくり」が求められました。活動の楽しさや達成感が、新たな仲間を引き寄せる要素になるとの認識も共通していました。
発信力を強化しよう
今後の課題としては、「こどもまんなかアクション」の活動を広めるために、どのようにして発信力を強化し、参加しやすい環境を整えるかという点が挙げられました。多様なメンバーが協力し合って、地域の居場所づくりや新しい体験の提供に向けた取り組みが求められています。
このように、「ユースのアクションサミット2025」は、地域の未来を担うユース世代が一堂に会し、互いの経験や思いを共有する貴重な機会となりました。今後も参加者たちが繋がり、よりよい社会の実現に向けて協力していく姿が期待されます。