熊本の放送業務の未来を切り拓くAIシステムが始動へ
2025年10月から本格的に開発が始まる新しいプロジェクトが、熊本の放送業務の姿を刷新します。このプロジェクトでは、株式会社もみじAIと株式会社熊本放送(RKK)が共同で、「CM進行表」と「放送運行表」の突合作業の自動化を目指します。これにより、業務の効率化と放送事故の未然防止が期待されています。
背景:放送業務の現状と課題
地方局を中心に展開している放送業界では、広告会社からの「CM進行表」と自局の「放送運行表」を手動で突合させる作業が続いています。この重要な工程は、放送ミスを防ぐため必要不可欠ですが、実際には非常に煩雑で、作業負担が大きくなっています。RKKでも毎月150時間以上の工数がかかっているとのこと。
RKKが掲げる「正しい情報で人々に安心を。楽しさと感動で熊本を明るく。」というパーパスを前進させるため、この業務負担を軽減する必要があります。理解あるパートナーとして、AIの活用を進めるもみじAIとの提携が決定しました。
取り組みの概要:AI-OCR技術と突合ロジック
新たなプロジェクトでは、AI-OCR技術と独自の突合ロジックを駆使し、自動化モデルの実現を図ります。具体的には以下の2つの突合作業を自動化します:
1.
素材指定状況リストとCM進行表の突合:契約内容が合致しているかを自動で確認。
2.
CM進行表と放送運行表の突合:実際に放送される内容との一致を確認。
これにより、突合結果が自動的に抽出されるため、担当者はより効率的に確認や精査を行うことが可能になります。これまでの手作業に比べ、業務の正確性とスピードが飛躍的に向上するでしょう。
今後の展望:地方局の業務DXの加速
この新システムの実運用をRKKで行った後、他の地方局への導入も視野に入れています。両社は共同で業務のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進し、業界全体の業務革新を目指します。これにより、熊本及びその周辺地域における放送業界は新たなステップを踏み出すことになるでしょう。
企業情報
- 代表者: 坂口 洋一朗
- 所在地: 熊本県熊本市
- 事業内容: テレビ・ラジオ放送事業
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公式HP
- - 株式会社もみじAI(momiji ai Inc.)
- 設立日: 2024年11月6日
- 代表者: 江嶋 宏優
- 所在地: 東京都文京区本郷六丁目25番14号
- 事業内容: AIを用いたオーダーメイド開発、AI活用/DX推進コンサルティング
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公式HP
今後の熊本の放送業務が、AI技術によってどのように変化し革新されていくのか、大いに期待されるプロジェクトです。さらなる情報や詳細については、各社の公式HPを通じてお問い合わせください。