やよい軒、インドネシアでの成功を受け更なる店舗拡大を計画
株式会社プレナスが運営する定食チェーン『やよい軒』が、ASEAN最大の経済国インドネシアに進出し、1号店が期待以上の成果を上げています。この状況を受けて、同社はさらなる店舗展開を進める意向を示しています。
インドネシア市場の魅力
インドネシアは、2023年の時点で約2.8億人の人口を抱える世界第4位の国です。若年層が多く、平均年齢は約30歳。このことから、今後も人口が増加し続けると見込まれています。また、経済成長率も年平均で4~6%と安定しており、購買力が高まっていることが、同国の市場を非常に魅力的にしています。
調査によると、インドネシア人の外食頻度は世界平均を上回っており、ショッピングモールでの食事が日常的な選択肢になっています。このことは、『やよい軒』の展開にとって有利な要素となっています。インドネシア料理は煮物や揚げ物が主流で、味付けも比較的マイルドなため、日本食との相性も良く、受け入れやすいと言われています。
『やよい軒』の海外展開
『やよい軒』は2006年にタイに初出店して以来、海外での展開を進めており、2025年4月末現在で8カ国に247店舗を持つまでになりました。インドネシアのYAYOI GANDARIA CITY MALL(ガンダリア シティ モール)店はその8カ国目の店舗であり、オープンからの動向は非常に順調です。
店舗デザインは、和のテイストを取り入れており、日本らしさを感じさせる造りになっています。設置されたテーブルタブレットを使って注文するスタイルも、限られた時間の中で手間を減らす工夫をしている点でも特徴的です。
メニューと価格設定
メニューは、日本の定食文化を反映し、肉、魚、野菜をバランス良く楽しめる構成となっています。オープニング時には、18種の定食、7種の重(丼)、2種のうどん、各種ドリンクを取り揃え、今後はメニューの拡充が期待されています。価格帯は、日本円で600円から1,600円程度で中間価格は約1,060円と、手に取りやすい設定になっています。
例として、すき焼き定食が145,000Rp(約1,420円)、ひつまぶし定食が160,000Rp(約1,560円)、サーモンカツ定食が120,000Rp(約1,170円)となっています。
今後の展望
やよい軒は、この好調なスタートを受けて、インドネシア国内での出店を5年間で10店舗まで拡大することを目指していくとしています。それにより、日本の「おいしい食」をインドネシアの人々に届けることを使命としていく方針です。今後も進展に注目が集まるでしょう。
おわりに
『やよい軒』は、海外での経験とノウハウを生かして、インドネシアの食文化に溶け込むような形で、日本の食の魅力を広げていくことでしょう。これからの展開が楽しみです。