廃校と養蚕の融合
2025-05-13 15:33:18

廃校活用による地域振興プロジェクトが熊本で始動!

熊本県あさぎり町で新たな養蚕業復興プロジェクトが始動



今年6月、熊本県あさぎり町にて、KAICO株式会社と合同会社ライフアップが共同で養蚕業の復興プロジェクトを発表しました。このプロジェクトは、廃校となった元須恵中学校を活用し、新たに蚕を飼育する試みです。

プロジェクトの背景



合同会社ライフアップでは、熊本県球磨地域で障がい者の支援事業を行っており、地域の社会的な課題に取り組んでいます。今回の養蚕業プロジェクトは、障がい者の就労支援と地域コミュニティの維持・発展を図ることを目的としたものです。養蚕業の復興を通じて、地域の活性化や雇用創出が期待されています。

また、廃校の再利用に加え、耕作放棄された農地に蚕の餌である桑の木を植樹し、地域資源の再活用にも力を入れています。これにより、持続可能な社会の実現に向けた取り組みが進行します。

飼育環境の特徴



養蚕が行われるのは、かつての学校の教室です。廃校を効果的に活用することで、新たな施設を建設する必要がなく、資源を有効に使えます。教室は細かく区分けされており、換気や清掃が行いやすい設計がされています。さらに、近年の設備更新により各教室には空調が完備され、蚕の飼育に適した環境が整っています。

このように、地域にとって親しみのある学校の施設を生かすことは、地域の人々と結びつきを強め、地域産業の継承にも寄与します。

KAICO株式会社の取り組み



KAICOは、蚕を使った新しい形の養蚕業復興を推進しています。具体的には、動物用の経口ワクチンの開発を行い、養殖した蚕から得られる繭や蛹を全て買取り、医薬品の原料として活用します。企業としては、3年後に年間1,500万頭の蚕を調達する目標を掲げており、地方創生を意識した事業展開を目指しています。

将来的には地域の養蚕農家と連携し、さらなる発展を図る予定です。

障がい者支援の新たなビジョン



ライフアップは、障がい児の支援事業を設立以来ずっと続けており、様々な支援を行っています。一般就労が難しい方々に働く場を提供し、地域の一員として自立できるモデルを示しています。養蚕業復興プロジェクトを通じて、この理念がさらに広がることが期待されています。

おわりに



このプロジェクトは、廃校と養蚕業の融合により、地域振興を実現する一例として注目されます。今後の進展が楽しみなこの取り組みは、熊本の地域社会に新しい風を吹き込むことが期待されます。


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