大阪のファミリーマートで始まった地域にちなんだ音声サービス
大阪府内のファミリーマートに設置されたイーネットATMが、ユニークなサービスを始めました。これは、ご当地言葉での挨拶を音声で行うというもの。7月7日から導入されたこのサービスは、地域の文化を感じられる新たな試みとして注目されています。
この音声サービスでは、カードを挿入した際に「いらっしゃいませ」とお礼を言う場面での「ありがとうございました、またお越しください」という声が、それぞれの地域の方言で流れます。担当した音声は、大阪大学大学院の高木千恵教授の監修のもと、大阪大学の学生たちが行っています。
各エリアのご当地言葉
具体的には、以下のようなエリアで異なるご挨拶が用意されています。
- - 摂津エリア(豊中市、茨木市、吹田市、高槻市など)では、
- いらっしゃいませ:
「いつもお世話んなってます」
- ありがとうございました:
「ありがとうございます、お気をつけて」
- いらっしゃいませ:
「まいど、いつもお世話んなってます」
- ありがとうございました:
「おおきに、ありがとうございました」
- いらっしゃいませ:
「まいど、お世話んなってます」
- ありがとうございました:
「おおきに、またお願いします」
- いらっしゃいませ:
「まいど、お世話んなります」
- ありがとうございました:
「おおきに、またお願いしときます」
このように、同じ「いらっしゃいませ」と「ありがとうございました」のフレーズでも、方言によって地域色が豊かに表現されています。特に、河内エリアは北・中河内と南河内で異なる担当者が音声を担当しており、地域に根差したアプローチが見受けられます。
大阪府内のATM設置状況
大阪府には、1,067台のイーネットATMが設置されており、主にファミリーマートに931台、ライフに72台、デイリーヤマザキに26台といった形で広がっています。これにより、地域住民や観光客が便利に利用できる環境が整っています。
ご当地言葉対応ATMの背景
イーネットは、2012年に沖縄県で初めてご当地言葉対応ATMを導入してから、全国各地に展開を進めてきました。大阪は20府県目の導入となり、沖縄を皮切りに、全国各地で地域の文化に寄り添ったサービスを提供しているのです。この取り組みは、地域住民だけではなく、観光客にもその土地の文化を感じてもらえる一歩となっています。
イーネットのご当地言葉音声は、公式ウェブサイトで確認することができますので、ぜひチェックしてみてください。環境が変わったATMで、ほっとするひとときを感じることができるでしょう。これからますます進化していく地元密着型サービスに、注目が集まります!