引き出物の新スタイル「後贈り」の拡大とその魅力とは
近年、結婚式の引き出物のスタイルが大きく変わりつつあります。その中でも注目を集めているのが、挙式後にご祝儀を確認してから引き出物を贈る「後贈り」という新たなビジネスモデルです。熊本県益城町に本社を構えるgeeva株式会社のオンラインサービス「hikica(ヒキカ)」におけるデータによると、過去3年で「後贈り」の利用率が約8倍に増加しています。
なぜ「後贈り」が選ばれるのか
結婚式の引き出物は、従来、挙式前にその内容を決定し、当日ゲストに手渡すのが一般的でした。しかし、これは新郎新婦にとって多くの不安を伴います。「もらったご祝儀より引き出物の価格が低いかもしれない」という懸念や、「この方にはどれくらいのものを贈るべきか」という悩みなど、心境のギャップが存在します。「後贈り」はこの悩みを解消します。実際にご祝儀をいただいた後に、その気持ちに見合った引き出物を選べるため、より感謝の気持ちを伝えやすいのです。
増加するデータとその背景
「後贈り」の利用は、数年で目に見える増加を見せています。具体的には、2023年には1.7%、2024年には2.6%と増え、2025年には10.8%、そして2026年の1月から5月の時点では14.7%と劇的な伸びを示しています。この急増は、もはや一部の新郎新婦だけの選択肢ではなく、多くの人々にとって現実的なオプションとして受け入れられるようになっていることを示しています。
特に人気が高い「スマヒキ」というサービスでは、約半数の利用者が挙式後に引き出物を手配していると言われており、後贈りの概念が具体的な行動として形になっています。
結婚式場から「買わない」「持ち込まない」メリット
「後贈り」方式では、結婚式の現場に引き出物を持ち込む必要がありません。これにより、持込料などの負担が軽減され、1品分の料金で済む場合が多いのです。ほとんどの式場では、外部から持ち込む際に持込料が発生するため、この新しいスタイルは新郎新婦にとって経済的な利点をもたらします。
ご祝儀を反映した予算設定が可能に
挙式前に引き出物を決める際、新郎新婦は先にご祝儀金額を知らなければなりませんでしたが、後贈りではその心配がありません。実際のご祝儀を確認した上で、その金額を考慮に入れることができるため、より過不足のない引き出物を選ぶことができます。これによりより丁寧で心のこもった贈り物を実現できます。
送るタイミングの違い
「後贈り」は、すでに利用されている「引き出物宅配(ヒキタク)」といったサービスとは異なります。引き出物宅配は、あらかじめ挙式前に引き出物を確定させ、後から発送する仕組みです。しかし、後贈りでは、挙式後にゆっくりと贈るものを選べるため、新郎新婦の時間的・精神的な余裕が生まれ、より感謝の気持ちを込められます。
感謝の気持ちを形にする「後贈り」
引き出物は、ゲストへの感謝の気持ちを形にする重要な役割を果たします。従来のスタイルでは、贈り物の見た目に過度に気を取られることもありましたが、後贈りでは一人一人に対する感謝の気持ちを手塩にかけて贈ることが可能です。挙式の感動が残る中で、思い出と共に引き出物を贈ることで、長く記憶に残る結婚式を演出できます。
まとめ
「後贈り」は、結婚式の新たな引き出物スタイルとして急速に普及しています。新郎新婦にとっての経済的負担を軽減するだけでなく、感謝の気持ちをよりダイレクトに伝えられる機会を提供しています。引き出物を選ぶ際にはこの新スタイルを活用し、多くのゲストに温かな感謝を贈る素晴らしい結婚式を実現しましょう。