地域文化に貢献した団体を顕彰する「サントリー地域文化賞」の受賞者が決定
地域文化の発展を支える「サントリー地域文化賞」を受賞する団体が決定
公益財団法人サントリー文化財団が主催する第47回「サントリー地域文化賞」の受賞者が発表されました。この賞は地域の文化を発展させるために尽力している団体や個人を顕彰するもので、毎年5件の受賞が行われています。今回も、地域に根ざした活動を行っている5つの団体が選ばれました。
受賞団体の紹介
1. 北上ミューズコーラス隊(岩手県北上市)
地域のさまざまな部活動の枠を超えた活動を行っている「北上ミューズコーラス隊」。代表の千田優子氏は、広い範囲に歌声を届けることで、地域の結束や声楽の魅力を引き出しています。その活動は地域の人々に感動を与え、音楽を通じたコミュニケーションの場を提供しています。
2. 御陣乗太鼓保存会(石川県輪島市)
地域に根付いた郷土芸能を伝承している「御陣乗太鼓保存会」は、住民にとって誇りとなる存在です。代表の槌谷博之氏は、伝統音楽を守り続けることで、地域のアイデンティティを強化し、次世代へとその魅力を引き継いでいます。
3. BOOKUOKA(福岡県福岡市)
福岡市で開催されるブックフェスティバル「BOOKUOKA」は、街を舞台に本の魅力をたくさんの人に伝えています。実行委員長の大井実氏が推進するこのイベントは、地域住民の読書体験を豊かにし、本を通してさまざまなつながりを生み出しています。
4. コレジヨの仲間(熊本県天草市)
古楽器演奏を通して南蛮文化を発信する「コレジヨの仲間」。代表の松村文美代氏は、地域の音楽と歴史を広めるために尽力しており、その活動は地域の観光や文化振興にも寄与しています。
5. 大分圏清掃整理促進運動会(大分県大分市)
地域の環境美化を進める「大分圏清掃整理促進運動会」は、毎月10日に行われるトイレ清掃パフォーマンスを通じて、日常とアートをつなげています。八坂千景氏が会長を務めるこの活動は、地域の人々の意識を向上させる重要な役割を果たしています。
贈呈式について
受賞者には、正賞として楯と副賞として300万円が贈られます。授与式は10月20日、大阪市内で開催される予定です。また、サントリー文化財団は1979年に設立されて以来、地域文化の振興や国際理解の促進に努めており、これまでに250件以上の受賞者を輩出しています。
まとめ
地域文化を支えているこれらの団体は、それぞれの活動を通じて地域社会に大きな影響を与えています。選考では地域の意見を尊重し、文化活動の独自性や将来性が重視されました。このように地域文化の向上に向けた活動が今後も続いていくことを期待します。