南小国町の未来を築く！ジュニパーベリー植樹祭の開催決定

熊本県阿蘇郡南小国町で、未来の特産品を目指し、2025年10月5日(日)に「ジュニパーベリー」の植樹祭が予定されています。このイベントは、地域の農業従事者や事業者によって構成される「南小国町シン・複合型農業実践協議会」が主催しています。

地域農業の挑戦

南小国町は高齢化や人手不足という農業の課題に直面しています。そのため、収益性の高い特産品の開発が急務です。ジュニパーベリーを栽培することで、地域の農業を活性化させ、新しい可能性を模索しています。

植樹祭には、数年後に20歳を迎える中学生たちが参加し、自ら植えたジンの原材料の成長を見守ることができます。彼らが成人した際には、自らの手で育てたジュニパーベリーから作られたジンを囲んでの収穫祭を目指し、町の誇りを育むことを期待しています。

イベントの詳細

植樹祭の開催情報は以下の通りです：

- 日時: 2025年10月5日(日) 14:00〜16:00 (雨天中止)
- 場所: 熊本県阿蘇郡南小国町中原国道212号（マゼノミステリーロード沿い）

参加者は、南小国町の住民やサントリーの関係者、地元中学生など約100名を予定しています。植樹方法の説明や苗木に名札を付ける企画、オリジナルのジュニパーベリードリンクの試飲会なども予定されています。

南小国町の自然で育てるクラフトジン

ジュニパーベリーは世界中のジンに使用される香料植物ですが、これまで日本ではほとんど栽培されていませんでした。南小国町は、その環境に適した場所でもあり、将来的にはジュニパーベリーと共に小国杉など他のボタニカルと組み合わせた特別なクラフトジンが誕生する可能性を秘めています。

このプロジェクトは、清らかな水、冷涼な気候、豊かな土壌を活かし、将来的に2万本のジュニパーベリーを育成することを目指しています。高収益化を実現できるこの農産物は、地域の農業復興における明るい希望をもたらします。

未来を見据えた地域づくり

この試みは、南小国町の農業の課題を解決しながら新たな特産品の実現と地域ブランドの向上という二つの目標を同時に実現するものです。南小国町シン・複合型農業実践協議会は、すでに町の農家と連携し、特産品の開発に取り組んでいます。

さらに、昨年にはサントリーホールディングスとのパートナーシップも進めており、農業支援や製品開発の技術協力が期待されています。サントリーが持つ豊富な知識とリソースを活かし、ジュニパーベリー栽培に必要な情報提供を行うことで、農業の革新を目指します。