熊本でのエネルギー事業の新たな挑戦
Tensor Energy株式会社が、熊本県で再生可能エネルギーの発電事業の最適化に向けた共同の実証プロジェクトを始めました。このプロジェクトは、リミックスポイントやエナジー・ソリューションズなどとの業務提携により実現したものです。近年、固定価格買取制度(FIT)からフィードインプレミアム制度(FIP)への移行が進んでいます。この制度変更に伴い、再生可能エネルギー事業者は市場価格の変動に対応したより効率的な運営が求められています。
実証事業の概要と意義
今回の実証事業は、熊本県宇城市に位置するリミックスポイントのFIT太陽光発電所を舞台に行われます。この発電所は968.5kWの出力があり、年間で900,000kWhの発電が見込まれているそうです。また、約2,500kWhの蓄電池システムが併設されており、FIP制度下での収益最大化を目指して、発電の予測や市場動向、需要の把握を通じた運用の最適化に取り組むことになります。さらに、日本卸電力取引所(JEPX)および電力広域的運営推進機関(OCCTO)への申請業務の自動化も検証される予定です。
Tensor Energyの専門性と技術
Tensor Energyは、FIP制度に適応した太陽光発電に絡む蓄電池の運用をAIで最適化するサービスを提供する企業として注目されています。彼らのプラットフォーム「Tensor Cloud」は、13ヶ月の運用実績を持ち、発電システムおよび蓄電システムの収益を最大化するサポートを行っています。
具体的な取り組み
このプロジェクトの一環として、以下の三つの主要な取り組みが予定されています:
1.
予測モデルの構築:蓄電池の運転データと市場データを利用して、高精度な発電予測と市場価格予測が行われます。
2.
業務プロセスの自動化:予測に基づき、蓄電池の最適な充放電計画が策定され、申請業務が自動化されることで業務の効率化が図られます。
3.
リアルタイム制御:リアルタイムデータを利用しつつ、発電量や蓄電池の充電量を考慮した迅速な充放電制御が実施されます。
これにより、蓄電池の最適な運用が自動で行われることが期待されています。
持続可能なエネルギー社会への貢献
Tensor Energyは、この共同実証を通じて、FIP制度に基づく再生可能エネルギーの事業の収益率向上と運用の効率化に挑戦するだけでなく、需給調整市場への参入に向けたさらなる知識と経験の蓄積を図る方針です。そして、持続可能なエネルギーを必要な瞬間に必要な場所へ供給する社会の実現を目指して取り組んでいく考えです。
企業の紹介
- - 株式会社リミックスポイント:電力小売などに特化したエネルギー事業を展開。
- - エナジー・ソリューションズ株式会社:再生可能エネルギーの導入や運営に関するソリューションを提供。
- - Tensor Energy株式会社:発電システムや蓄電システムの資産運用と制御に関するソフトウェアを開発。
これらの企業が連携し、新たなエネルギーのかたちを模索していく姿勢には、今後の期待が高まります。