熊本市とPR TIMESの連携協定
2025年4月17日、熊本市と株式会社PR TIMESが地元事業者のPR支援を目的とした連携協定を締結しました。この取り組みは、熊本市のスタートアップや地場産業の情報発信を強化し、経済の振興を図るものです。PR TIMESは、熊本県内に本拠を置く機関との連携協定を結ぶのは初めてのことです。
熊本市の産業支援
熊本市は、イノベーション創出を目指す「Kumamoto City Pitch」やスタートアップのプロモーションイベント「KUMAMOTO STARTUP NIGHT」などを通じて、創業やスタートアップの支援に力を入れています。また、2022年にリニューアルオープンした「XOSS POINT.(クロスポイント)」では、イノベーションを持続的に生み出す環境の構築に向けたプログラムが展開されています。これにより、起業家や若手経営者同士が繋がるコミュニティづくりが進んでいます。
特に注目されるのは、「KUMAMOTOアトツギベンチャーDAY2024」の開催です。これは地元中小企業の後継者を発掘し、育成する取り組みとして位置づけられており、地域の未来を担う人材を育てる重要なイベントです。また、「熊本市中小企業等DXアクセラレーション事業」によるデジタル技術の活用推進も進められています。
PR TIMESの役割
PR TIMESは、プレスリリース配信サービスを展開し、国内での利用企業数が2024年7月には10万社を超える見込みです。その中にはスタートアップから大企業、自治体まで多岐にわたる着実な顧客基盤が形成されています。「行動者発の情報が、人の心を揺さぶる時代へ」を理念に掲げ、地域企業の情報発信をサポートする姿勢が評価されています。
今回の連携協定では、熊本市内のスタートアップや地元企業を対象に、PR TIMESのプログラムが無償で提供されます。具体的には、6ヶ月間にわたり3件までのプレスリリースを無料で配信する機会が設けられ、これを通じて企業の情報接点を創出します。
セミナーと研修
さらに熊本市は、地域事業者の広報PRやプレスリリースの活用に関するセミナーを開催し、自社の事業戦略に広報PRを取り入れる方法を指導します。このセミナーでは、マーケティングや経営に役立つ実践的な技術が提供され、広報担当者だけではなく、企業の広報文化を高めることを狙っています。
熊本市の未来
熊本市は、半導体産業をはじめ、大産業を支える地域として位置づけられており、観光産業も活況を呈しています。新たに開発された商業施設「サクラマチクマモト」など、地域の魅力を最大限に活かした取り組みが進行しています。
この連携により、熊本市とPR TIMESは、地域事業者のPR支援に取り組むことで熊本市内の情報発信を強化し、地域産業の振興を図っていきます。未踏の市場に向けた新しい挑戦が熊本から広がることが期待されます。
市長のコメント
熊本市の大西一史市長は、「この連携が地域企業の情報発信力の強化につながり、ブランド力の向上や新たな販路開拓に資することを期待しています」と述べています。熊本市は引き続き、ビジネス支援施設「XOSS POINT.」を中心にして、起業家や新たな事業者同士のコミュニティ形成を進めていく方針です。
PR TIMES代表の信念
PR TIMESの代表取締役社長、山口拓己氏は、「イノベーションを起こそうとする熊本市の姿勢に深い敬意を表し、微力ながら支援を続けていきたい」と語りました。地域との連携を強化し、ユーザーが次なる一歩を踏み出す手助けを行うことがPR TIMESの使命であると信じ、この協力が新たな未来へと導くことを期待しています。