YKK AP九州製造所、50周年の歩みと新たなスタート
2023年11月7日、YKK AP九州製造所は熊本県八代市にて操業50周年を迎える記念式典を開催しました。1975年に操業を開始したこの工場は、アルミ建材の一貫生産を行い、地域社会とともに歩んできました。特に、2016年の熊本地震を経ても、品質向上と生産性向上に取り組み続け、現在では住宅用やビル用のさまざまなアルミ製品を提供しています。
多様な製品と地域貢献
九州製造所では、アルミ窓、樹脂複合窓、エクステリア商品などを製造し、国内各地に高品質の商品を届けています。また、プロユーザー向けの施設「エクステリアパーク」や、断熱性能を体験できる「P-STAGE八代」など、地域との交流の場も設けています。さらに、「DO SPACE 九州」ではエクステリア施工技能者の育成にも力を入れ、地域の人材育成に貢献しています。
環境への取り組み
YKK APは持続可能な社会を目指し、環境負荷の軽減にも注力しています。工場内には大きな円形の池があり、排水の環境管理を行っています。この池では、絶滅危惧種のニホンメダカの飼育も行われており、地域社会とのつながりを強化する環境教育の一環として実施されています。2010年からスタートした「おしえて!!メダカ先生プロジェクト」により、地域の子供たちに環境意識を育む活動を継続しています。
記念式典と地域交流イベント
記念式典では、代表取締役社長の魚津彰氏が地域との共存を誓い、50年間の感謝を述べました。また、参加者による植樹も行われ、安全と成長を祈願しました。式典には地元自治体やお取引企業からの代表者も参加し、総勢53名が祝賀会に集まりました。
翌日には、地域交流イベント「Smileフェス2025」が開催され、地元の中嶋町獅子舞保存会による獅子舞の披露や、ゆるキャラのくまモンと若手社員による植樹式が行われ、地域住民と従業員の家族が交流しました。
今後の展望
YKK AP九州製造所は、今後も持続可能なモノづくりを推進し、地域と自然環境の調和を大切にしていくと明言しています。企業活動を通じて環境保護や地域貢献に努めていく姿勢を見せています。これからの50年も、地域密着型の企業としての役割を果たしていくことでしょう。
九州製造所 概要
- - 所在地: 熊本県八代市新港町1-10
- - 操業開始: 1975年2月
- - 敷地面積: 342,000㎡
- - 延床面積: 216,300㎡
- - 製造所長: 村上 肇
- - 従業員数: 900名(2025年4月1日現在)
- - 製造品目: アルミ窓、アルミ樹脂複合窓、エクステリア、産業製品