埼玉の小学校で始まる新たな食育プロジェクト
埼玉県内の小学校2校が株式会社ファミリーマートと手を組み、未来の食育をテーマにした新たな取り組みを開始します。このプロジェクトは、埼玉県のSDGs官民連携プラットフォーム「フードロス削減分科会」の一環で、食品ロスについて学ぶ出前授業と「ファミマフードドライブ」を通じた実際の食品寄付体験を組み合わせたものです。
食品ロスの現状
農林水産省や環境省のデータによれば、毎年日本では約464万トンもの食品が捨てられています。この中には、まだ食べられる食品が多数含まれています。特に、家庭から発生する食品ロスは全体の約半数を占めており、社会全体での取り組みが求められています。ファミリーマートは、埼玉県と連携して地域における食の支援活動を推進してきた実績があります。
プロジェクトの目的と背景
この新しい食育プロジェクトの目指すところは、未来の担い手である子どもたちに食品ロス問題の重要性を理解してもらい、日常生活の中で実際に行動を起こせる力を身につけてもらうことです。埼玉県のフードロス削減月間(10月)や、県下一斉フードドライブキャンペーン(10月~11月)の前に、この機会を設けることで、子どもたちの主体的な行動を促します。
産学官連携の新しい教育モデル
このプログラムの大きな特徴の一つは、行政、企業、教育界がタッグを組んで、「産学官連携」による教育の実現を目指している点です。埼玉県庁の職員が講師として食品ロス問題を解説し、ファミリーマートの「フードドライブ」を校内で実施することで、子どもたちにとって身近で理解しやすい学びの場を提供します。
実践的な体験で意識を変える
授業後には、校内に設置される「ファミマフードドライブ寄付受付BOX」を利用して、子どもたちが自宅で食べきれない食品を持ち寄ります。寄付を通して、自身の行動が他者の助けに繋がることを実感し、社会問題に対する関心を高める機会となります。これは単なる知識の習得に留まらず、社会課題解決の一端を担う者としての意識を育む重要な瞬間です。
家庭や地域への広がり
このプロジェクトを通じて得た知識や経験を子どもたちが家庭で共有することで、親や周囲の人々にも意識の変化がもたらされることが期待されています。集まった食品は、地域の食支援を必要とする人々へ届けられるため、学校が家庭や地域社会を繋ぐ役割を果たし、食の支援の輪が広がることでしょう。
実施スケジュール
2校でのプロジェクト実施スケジュールは以下の通りです。
さいたま市立常盤北小学校
- - 住所: さいたま市浦和区針ヶ谷4丁目2−12
- - 実施時期: 令和7年9月~11月
- - 出前授業日: 令和7年9月25日
- - 寄付受付BOX設置期間: 令和7年10月下旬から約3週間
さいたま市立徳力小学校
- - 住所: さいたま市岩槻区徳力136−4
- - 実施時期: 令和8年1月~2月
- - 出前授業日: 令和8年1月下旬
- - 寄付受付BOX設置期間: 授業終了後~令和8年2月中旬
まとめ
ファミリーマートが展開する「ファミマフードドライブ」は、家庭に眠るもったいない食品を地域に届ける取り組みであり、子どもたちにとっても社会貢献の第一歩となるプロジェクトです。埼玉県内の子どもたちが、実際の体験を通して、食を大切にする意識を育むことが期待されます。これからの未来を担う世代の成長を、この取り組みがささえることになるでしょう。