女性の健康を考える「生理痛体験ワークショップ」に潜入レポ
2025年2月18日、熊本の株式会社RKKCSが主催した「生理痛体験ワークショップ」が開催されました。このワークショップは、主に管理職を対象に、女性の健康課題を理解し、職場環境の改善に向けたコミュニケーション力を向上させるために企画されました。
ワークショップの概要と目的
RKKCSは、地方自治体や金融機関にサービスを提供する会社で、健康管理室を設置し、社員が安心して働ける環境を整えることを目的としています。その一環として、特別休暇の一つとして設けた生理休暇制度の利用促進を目指し、今回の体験ワークショップが企画されました。女性社員の生理休暇の取得率が低い現状を踏まえ、管理職が生理の痛みや影響を理解することは重要なステップです。
当日は、計18名が参加し、外部講師からの講義やEMSを使用した生理痛疑似体験を通じて、実際に痛みが伴う状況を体験しました。
当日の様子
セミナー
1時から始まったオープニングでは、Carefull株式会社の代表取締役である張氏が講師として登場し、女性の健康課題、特に生理やPMSについて詳しい説明をし、男性管理職が知識を深めるタイミングとなりました。働く女性の健康課題への理解を促す内容で、性別特有のニーズに対する理解をもたらしました。
EMSを使用した生理痛疑似体験
次に行われたEMS(電気筋肉刺激)は、実際の生理痛を模した体験です。参加者は、痛みの強さを2段階で体験しながら、細かい作業をこなすことが求められました。この体験では、実際に「痛み」の中で作業を行う難しさを体感し、特に男性にとっては、女性社員の体験を理解する貴重な機会となりました。参加者の中には、この痛みの中でどれほど大変かを実感したことを話す方もいました。
グループディスカッション
体験後、参加者はグループに分かれて、今回の体験を基にどのように行動を変えていくかを話し合いました。意見交換が活発に行われ、特に男性からは「どのようにサポートしていいのか考えるきっかけになった」との意見が多く寄せられました。
参加者の声
参加者からの感想も多くありました。30代の男性は、「生理痛のつらさを事前に知ることができ、今後のサポート方法を考える上で良い経験になった」と言い、50代の男性も、直接の体験がより共感を生む結果に繋がったと述べました。他にも、40代の女性は、口頭では伝わらないつらさを理解してもらえる良い機会になったと感じたようです。
企業の目指す方向性
RKKCSは、今後も女性だけでなく全ての社員が健康的に働き続けられる環境を整えるため、配慮を深めるとともに、こうしたワークショップを今後も展開していく予定です。健康管理室の専門家たちが定期的に社員のサポートを行い、持続可能な企業作りを目指しています。
このワークショップを通じて、より多くの企業が社員の健康課題に向き合い、共に働きやすい環境を共創していくことを期待しています。