特別支援学校初の算数アプリとしての取り組み
熊本市にある熊本県立かもと稲田支援学校で、全国初となる特別支援学校向け算数アプリ「トドさんすう」の試行利用が開始されました。この取り組みは、特別支援教育において新たな学びの可能性を提供することを目的としています。開発元であるEnuma Japan合同会社は、このプロジェクトが面白く、そして教育現場においても非常に価値のある試みであると信じています。
「トドさんすう」の特徴
「トドさんすう」は子どもたちが楽しく、自発的に算数を学べるように設計されています。このアプリの主な特徴は以下の通りです:
- - 多様なアクティビティで楽しく学べる:さまざまな活動を通じて、同じ概念を繰り返し学習することで、子どもたちはストレスを感じることなく算数に親しむことができます。
- - 自発的な学習を促進する設計:直感的で視覚的に理解しやすい構成となっており、子どもたちは無理なく、自ら学ぶ意欲を持って進めることができます。
- - ユニバーサルデザインの実装:左利きモードやヘルプボタンなど、さまざまな学習ニーズに応じた機能が搭載され、すべての子どもにとって使いやすい環境を提供しています。
教育現場からの反響
試行利用を開始した同校の教師たちからは、以下のような好意的な評価が寄せられています。
「準備がなくてもすぐに使えるのがうれしいです。」
「ゲーム感覚の学習が子どもたちのやる気を引き出します。間違った回答に対するプレッシャーが少なく、間違うことを恐れずに取り組む姿が見られます。」
「昼休み中にも『トドさんすう』を熱心に使っている姿が印象的で、生徒たちが自ら意欲的に学ぶ機会が増えました。」
今後の取り組み
現在、Enuma Japanでは「トドさんすう」の教育機関向けサービス「クラスモード」の試用に協力してくれるモデル校を募集中です。これにより、教師たちは複数の生徒の学習履歴を一元管理でき、日々の負担が軽減されます。さらに、モデル校として参加した教育機関には、2025年度末まで「トドさんすう」の無制限ライセンスを無料で提供される特典もあります。これは、特別支援学校や一般の小学校の特別支援学級も対象です。
今後の取り組みを通じて、多くの子どもたちが教育の楽しさを体験できることを期待しています。
Enuma Japanについて
Enuma Japan合同会社は、20カ国以上で教育関連のアプリを展開している企業です。その中でも「トドさんすう」は、教育部門でトップの評価を受けており、競技会「Global Learning XPRIZE」で優勝するなど、その実績は折り紙つきです。子どもたちが楽しく学べる環境を提供するため、今後の活動にも注目です。