NOK株式会社、2026年に新たな生産会社5社設立へ！競争力向上と地域貢献を目指す

NOK株式会社が新たに5社設立へ

NOK株式会社は、自社の生産体制強化を目的として2026年4月1日に新たに5つの生産会社を設立することを発表しました。これにより、グローバルな競争力の向上とともに、地域経済への貢献を目指します。

国内生産拠点の再編

近年、自動車や一般産業機械の分野において、電動化や新エネルギーへの移行、カーボンニュートラルの対応といった環境変化が加速しています。このような急速な変化に適応するために、NOKは国内の生産拠点を再編することを決定しました。新生産会社の設立により、意思決定や生産体制の柔軟性を高め、迅速な対応が可能になります。

設立される生産会社の詳細

新たに設立される生産会社は以下の5つです。すべてはNOKの完全子会社として運営され、各地域において、従来の製造設備や人員、材料、方法が維持されるため、製品の品質や納期に影響はありません。

1. NOK東北株式会社（福島県福島市）
- 主な製品：オイルシール
- 従業員数：3,750名

2. NOK北関東株式会社（茨城県北茨城市）
- 主な製品：パッキン、樹脂製品
- 従業員数：717名

3. NOK静岡株式会社（静岡県牧之原市）
- 主な製品：ガスケット
- 従業員数：649名

4. NOK鳥取株式会社（鳥取県西伯郡）
- 主な製品：防振・防音製品
- 従業員数：778名

5. NOK九州株式会社（熊本県阿蘇市）
- 主な製品：Oリング
- 従業員数：2,310名

地域経済との共生

NOKは1960年代から国内各地で生産拠点を展開し、地域社会との共生を目指して改良を続けてきました。新たな生産会社の設立時にも地域の拠点を保持し、雇用の創出を図ります。地域経済にさらなる貢献をすることで、持続可能な成長に取り組んでいく方針です。

中期経営計画と今後の展望

今回の再編は、2023年から2025年の中期経営計画に掲げる「グローバル成長への事業運営体制の整備」を目指す施策の一環です。NOKグループは、「安全」と「快適」を支える製品開発を通じて、社会に不可欠な存在であり続けることを目指しています。今後も、自動車を始めとしたモビリティや、電子機器、医療機器、産業用ロボットなど、広範囲にわたる産業に技術を提供し続ける考えです。